神奈川近代文学館:特別展「大岡昇平の世界展」【記念講演会・湯川豊 氏(文芸評論家、本展編集委員)4月18日(土)、島田雅彦 氏(作家、法政大学教授)4月29日(水・祝)、池澤夏樹 氏(詩人、評論家、作家)5月10日(日) ※各日要申し込み】(2020年4月1日(水)~5月17日(日))

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展覧会・講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.kanabun.or.jp/exhibition/10905/

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※記念講演会の申し込みは、上記公式サイトをご確認ください。

特別展「大岡昇平の世界展」

【会期】
2020年4月1日(水)~5月17日(日)
(新型コロナウイルス感染拡大予防のため、4月1日(水)から開催の見込みです)
【開館時間】
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
【会場】
神奈川近代文学館第2・3展示室
【観覧料】
一般700円(500円)、65歳以上/20歳未満及び学生350円(250円)、高校生100円(100円)、中学生以下は無料
*( )内は20名以上の団体料金


日本の文学史上に大きな足跡を残し、昭和を代表する作家・大岡昇平(1909~1988)。若き日に小林秀雄、中原中也らと出会い、スタンダール研究家として知られた大岡は、1944年、35歳で出征し、九死に一生を得て帰還します。戦後、実体験をもとにした「俘虜記」で小説家デビュー、戦争文学の最高峰といわれる「野火」、ベストセラー「武蔵野夫人」を発表。その後もさまざまなジャンルの作品を手がけ、研究・評論・翻訳にも多くの業績を残しました。1967年には「レイテ戦記」の連載を開始、高い評価を得ています。本展では、ご遺族から当館に寄贈された「大岡昇平文庫」の資料を中心に、生き残った者としての責任を負いながら、一文学者として戦後日本を歩み続けた、その生涯を辿ります。
知識人である大岡が、一兵卒として体験した戦争。その透徹したまなざしが描き出した作品は、人間の根源的な問いを内包する、優れた世界文学として読みつがれています。戦後75年を迎える今、大岡作品が伝えるメッセージを改めて見つめ直す機会となれば幸いです。


【記念講演会】
各日共通
会場:神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員220名)
料金:一般1,000円(友の会会員800円) *未就学児の入場はご遠慮ください。

「大岡昇平文学の展開」
講師:湯川豊(文芸評論家、本展編集委員)
日時:2020年4月18日(土)14:00開演(13:30開場)

「さすらう離脱者」
講師:島田雅彦(作家、法政大学教授)
日時:2020年4月29日(水・祝)14:00開演(13:30開場)

「兵士の地理感覚と客観的世界像」
講師:池澤夏樹(詩人、評論家、作家)
日時:2020年5月10日(日)14:00開演(13:30開場)


【主催】
県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
【編集委員】
湯川豊
【後援】
NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
【協賛】
新潮社、中央公論新社、京浜急行電鉄、相模鉄道、東急電鉄、横浜高速鉄道、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
【広報協力】
KAAT 神奈川芸術劇場