沖縄国際大学:南島文化研究所第212回シマ研究会「王府芸能の精神性」【狩俣恵一氏 最終講義として】(2020年2月29日(土)、沖縄国際大学 5号館1階107号室)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.okiu.ac.jp/gakubu/sogobunka/nihon/blog/31629

--------------------
■日時:2020年2月29日(土)16:20~17:50
■場所:沖縄国際大学5号館1階107号室

■講師:狩俣恵一 氏(南島文化研究所 所員)
■コメンテーター:田場裕規 氏(南島文化研究所 所員)
■司会:西岡敏 氏(南島文化研究所 副所長)

※入場無料・事前申込不要
※聴覚障害等のある方で、情報保障の必要な方は、3週間前までに、下記の連絡先までお問い合わせください。

■主催・問い合わせ先:
沖縄国際大学 南島文化研究所


2020年3月31日で沖縄国際大学を定年退職される狩俣恵一先生。
在職中に副所長も務められた南島文化研究所第212回シマ研究会「王府芸能の精神性」が開催されることになりました。
今回の研究会はご退職を記念しての「最終講義」にもなっています。

■報告概要:
琉球王府芸能は、御冠船踊りと江戸立(江戸上り)の芸能に代表されるが、その二つの芸能の精神性は異なっていた。御冠船踊りは礼楽思想に基づく式楽であった。その芸能は、統制の取れた入子踊りのような群舞と童子(若衆)の踊りが中心であったが、成人男子(二才)が中心の組踊と女踊りの深化によって、古典芸能の礎を築くことになった。
その一方で、江戸立の芸能は江戸城での奏楽と薩摩藩邸での芸能に分かれていた。前者は式楽として演奏されたが、後者の二才(成人男子)の踊りはコミカルな余興的な踊りであったと思われる。つまり、王府芸能の女踊りと二才踊りには、対照的な精神性を窺うことができるのである。