書肆侃侃房:『到来する女たち』刊行記念トークイベント「言葉が出会う、言葉で出会う」 渡邊英理 氏、米本浩二 氏、柿木伸之 氏(2025年7月25日(金)18:30~20:00、西南学院大学2号館401教室)※要申し込み

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://note.com/kankanbou_e/n/n041e8000fc39

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


 『サークル村』、『熊本風土記』など、戦後九州の文化の主な舞台は雑誌だった。そこで生み出されたのは、言葉と言葉の出会いであり、それによってもたらされる集団を刻印された言葉である。この7月、それらに迫る二つの著作が出版される。米本浩二は、『苦海浄土』を生んだ伝説の地域文化誌、『熊本風土記 復刻版』(琥珀書房)を刊行する。渡辺京二が個人経営しかつ編集長をつとめた同誌の創刊60周年を記念しての満を持した刊行で、生前の渡辺および石牟礼と親交の深かった最適者の手による復刻である。同じく『苦海浄土』の最初期の原稿が発表されたのが、九州・山口のサークル交流誌『サークル村』である。渡邊英理は、『サークル村』に集った三人の女たち──石牟礼道子、中村きい子、森崎和江──が、聞書きなどの手法で切り拓いた地平に迫る著書『到来する女たち──石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学』(書肆侃侃房)を上梓する。二つの書物が描くのは、言葉と言葉が出会い、言葉によって儚い者たちが出会う場所だ。二つの書物をつなぐことで、女たち、儚い者たちが自らの姿を、そして、その声をあらわすための言葉に触れることができるだろう。

 二つの書物の著者である米本さん、渡邊さんに、記憶に触れうる言葉と芸術を追究されている美学者・哲学者の柿木伸之さんを交え、三人で語らいあっていただきます。言葉と言葉のどんな出会いがあるのか。来場者はみたこともない創造の現場に立ち会うことになるはずです。ぜひ、ご参加ください。


日時:2025年7月25日(金)18:30~20:00(開場:18:10)
出演:渡邊英理さん、米本浩二さん、柿木伸之さん
場所:西南学院大学 2号館401教室
チケット:税込1000円(学生は無料)