日本近代文学館:講座「資料は語る2025―動物のいる文学誌」(2025年4月19日(土)・5月17日(土)・6月14日(土)・9月20日(土)・10月18日(土)・11月15日(土)各回14時~15時半、日本近代文学館ホール)※要申し込み・有料

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講座情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.bungakukan.or.jp/cat-lecture/cat-material/15351/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

資料は語る2025―動物のいる文学誌

2025年度の講座「資料は語る」を4月より開講いたします。
今年度は「動物のいる文学誌」というテーマで文学作品に登場する動物や、作家と動物の関係について取り上げます。
全6回で、それぞれのテーマに造詣や関心の深い研究者の先生をお招きします。
会場には各回の内容に関連する貴重資料を展示し、講師の先生方にはこれらの資料を用いながらお話をしていただきます。

日時:4月19日(土)・5月17日(土)・6月14日(土)
9月20日(土)・10月18日(土)・11月15日(土)
各回午後2:00~3:30
場所:日本近代文学館ホール
対象:高校生以上
参加費:各回2,200円

プログラム
各回14時~15時半、日本近代文学館ホールにて

「芥川文学」異類との交響--河童、貉、馬の登場する文学誌
日時:2025年4月19日(土)
講師:庄司達也 横浜市立大学教授
芥川文学には、河童や貉、猿や馬などが登場します。芥川龍之介はまた、自身の肖像とも認められる河童の絵を亡くなる直前まで描き続けました。草稿や書画などを資料として、芥川文学における異類たちとの交響を紐解きましょう。

愛犬王・平岩米吉の世界
日時:2025年5月17日(土)
講師:片野ゆか ノンフィクション作家
戦前の自由が丘で多くの犬や狼と暮らし、「動物文学」という文学分野をつくりシートンを日本で初めて紹介した在野の動物学者・平岩米吉。動物愛に溢れたユニークな生涯をたどります。

猫という鏡には、何が映し出されているのか
日時:2025年6月14日(土)
講師:和田博文 東洋大学名誉教授
愛玩動物、動物雑誌、「猫の不遇」、鍋島の猫騒動、猫又、住空間、村と都市、擬音語、墓場--坪田譲治「猫」を読みながら、近現代文学での猫の描かれ方と、その変容を探っていきます。

室生犀星の金魚と鯉
日時:2025年9月20日(土)
講師:森晴雄 室生犀星学会代表理事
50年以上にわたって、小説・詩・随筆・評論・俳句と多種多様な文章を発表した室生犀星が、幼年時代から晩年まで親しんだ魚をどのように描いたかについてお話します。多くの魚の中から金魚と鯉を中心に述べる予定です。

大江健三郎「飼育」を再読する
日時:2025年10月18日(土) 
講師:村上克尚 東京大学准教授
東京大学の大江健三郎文庫を基点に、大江の草稿研究が始まっています。今回は、日本近代文学館が保管する、1958年の芥川賞受賞作「飼育」の原稿をお借りし、出発期の大江文学の主題について考えます。

猫のしっぽ鯨のひげ
日時:2025年11月15日(土)
講師:青木奈緖 文筆家
私の祖母・幸田文は動物好きでした。犬、猫、ゴリラ、雀、鯨と、動物に関わる作品は思いの外に多くあります。写真と共に思い出、そして私の代にまで伝えられたことをお話しします。