国際シンポジウム「芸術と生 --変化・修復・記憶」(2025年3月29日(土)14:00-17:30、京都大学 人間・環境学研究棟 地下大講義室)※要申し込み
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シンポジウム情報です。
●公式サイトはこちら
https://future.geidai.ac.jp/sympo20250329/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
国際シンポジウム「芸術と生 --変化・修復・記憶」
人類の歴史において、芸術の「生」と「死」をめぐる問題は、つねに活発な議論の渦中におかれてきました。一体、どのような状況をもってすれば、絵画や建造物は「生きている」と言えるのでしょうか?また、その「死」とは、一体何を意味するのでしょう? 近現代絵画の複雑な組成に目を凝らすこと、建造物の復元や修理の射程をひもとくこと、失われた記憶を再構築し新たな造形を生みだすこと──本シンポジウムでは、これらの領域に携わる人々が一堂に会し、それぞれの視点を共有しながら、芸術作品の保存や延命の多様な可能性と意義について再考します。各々のいとなみは異なる前提を持ちますが、いずれもが芸術が持つ「記憶」と「未来」、そして「生と死」の意味を問う使命をたずさえています。登壇者には、国内外で活躍するアーティストの竹村京、歴史的建造物の保存を専門とする青柳憲昌、そしてアンゼルム・キーファーの仕事に精通する美術史家ガブリエレ・グエルチョを迎えます。専門の異なる彼らが交差することで、変化と普遍、修復と保存、記憶と創造の境界に新たな光が当てられることでしょう。
この取り組みは、美術作品の保存や修復業務に携わりながら、保存修復学を理論的に研究している田口かおり(京都大学)と、領域横断的な芸術の継承をもとに新たな表現へとつなぐ、クリエイティヴ・アーカイヴを推進している平諭一郎(東京藝術大学)の共同企画です。今後も継続的に、芸術の時間性や再現性を問い直す活動を続けてまいります。
日 時:2025年3月29日(土)14:00-17:30
場 所:京都大学 人間・環境学研究棟 地下大講義室
言 語:日本語(一部イタリア語)
主 催:京都大学人間・環境学研究科田口かおり研究室、東京藝術大学未来創造継承センター
助 成:JSPS科研費24K03506、23K00189