慶應義塾大学アート・センター(KUAC)「⼿紙と漂流詩」(2024年11月7日(木)〜2025年2月11日(火)、富山県美術館)
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●公式サイトはこちら
http://www.art-c.keio.ac.jp/news-events/event-archive/toyamakenbi-coexhibition-takiguchi-2024-11/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
費用
コレクション展観覧料が必要です。一般300円(240円)
詩人、展覧会のオーガナイザー、美術批評家、造形作家と多様な活動を繰り広げた瀧口修造(1903-1979年)は、様々な人物から多くの物品をおくられているが、手紙もその一つです。現在残っているその数は、およそ3,500件(慶應義塾大学アート・センター所管分)と膨大です。手紙はそれがどんなに素っ気なくても、またどんなに紙葉を重ねていても、遠くにいる誰かに様々な想いを馳せて書かれるものです。それは、瀧口の語る「漂流詩」とよく似ています。
本展では荒川修作/マドリン・ギンズから瀧口のもとへと届いた手紙のような諸作品を対象にします。*
例えば、1974年、エディシオン・エパーヴによって《漂流物標本凾》という9つの小部屋を持つ箱型のオブジェが制作されました。複数の作家が各々の小部屋に漂流物としてのオブジェを収めた作品でです。参加作家の中には瀧口、および荒川/ギンズらがいました。そこで荒川/ギンズは30枚の古写真に手を加えて別の何かへと変成させています。
そして、これらは瀧口へと荒川/ギンズが送った手紙ともよく似ています。これらをオブジェとして見るだけでなく、手紙またはその同封物として見たときに現れる別の表現について考えます。
※本展は瀧口修造資料を分有する富山県美術館と慶應義塾大学アート・センター(以下KUAC)による共同企画展です。富山県美術館(瀧口修造コレクション室)にて行われるとともに、慶應義塾大学で行われるシンポジウム(2024年12月)、KUACで行われるアート・アーカイヴ資料展 XXVII「交信詩あるいは書簡と触発:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ」(2025年3月-5月)と「手紙」というテーマを共有しています。
現在、KUAC、荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所、Reversible Destiny Foundationは瀧口と荒川/ギンズが互いに送りあった書簡整理を共同で進めており、本展示はその整理を背景に企画されました。