京都文化博物館:近衞家 王朝のみやび 陽明文庫の名宝14 ―御堂関白記と源氏物語(2024年9月28日(土)〜11月24日(日)、京都文化博物館2階総合展示室)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20240928-1124/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

会期
2024年9月28日(土)〜11月24日(日)
前期展示:9月28日(土)~10月27日(日)
後期展示:10月29日(火)~11月24日(日)
休館日
月曜日(ただし10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
会場
京都文化博物館2階総合展示室
開室時間
10:00~19:30(入場は19:00まで)
入場料
一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※(  )内は20名以上の団体料金
※総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます
(フィルムシアターは催事により別途料金が必要な場合があります)


 京都市右京区に所在する陽明文庫は、朝廷の最高官職である摂政・関白を務めた藤原氏五摂家の一つ、近衞家の御蔵を継承した機関で、平安時代以来の歴史資料の一大宝庫です。
 陽明文庫は、数多くの国宝や重要文化財を所蔵しており、なかでも、平安時代に栄華を極めた藤原道長の日記、国宝『御堂関白記』は、平安時代の政治や文化を今に伝えるものとして、並ぶもののない価値を有します。また、道長が活躍したまさにその時代、紫式部は『源氏物語』を著しますが、陽明文庫には、『源氏物語』[別本]系統の代表的な写本である重要文化財『源氏物語』(通称、陽明文庫本)をはじめ、複数の優美な写本が所蔵されています。
 今回の陽明文庫の名宝展では、藤原道長と紫式部が生きた時代の遺品である国宝『御堂関白記』より、藤原道長による自筆本のみ4巻を、14回を数える本展の歴史のなかで初めて、一挙に紹介します。あわせて、鎌倉時代に書写された重要文化財『源氏物語』のほか、室町時代と江戸時代の写本を展観し、各時代の源氏物語受容の歴史をたどります。さらに、王朝時代の余韻を残す『宇治拾遺物語』に取材し、絵は狩野探幽・尚信・安信兄弟の合作、詞書は近衞家凞の手になる『宇治拾遺物語絵巻』4巻を展示し、三兄弟の絶妙な画風の違いをご覧に入れます。
 本展が、平安時代より続く悠久の歴史を持つ、陽明文庫の魅力に触れていただく機会となれば幸いです。