山口県立山口図書館、やまぐち文学回廊構想推進協議会:ふるさと山口文学ギャラリー企画展「船戸与一と南条範夫」(2024年8月31日(土)~11月下旬、山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/furusato_gallery/202409/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

戦後、高度成長とともに社会の複雑化が進み、マスメディアが発達して大衆文化が花開く中で、多種多様な娯楽作品が求められ、多くの書き手たちが活躍しました。

下関市出身の小説家、船戸与一(ふなど よいち)は、フリーのルポライターとしてノンフィクションや劇画原作を手がけたのち、小説家に転じました。紛争地帯や未開地域への独自取材から生まれる、反骨精神に溢れた長編作品を得意とし、「冒険小説」というジャンルを確立したとも言われる船戸が、昭和19年(1944年)に生まれてから、今年で80年を迎えます。

また、東京出身で旧制山口高校に学び、青春時代を山口で過ごした南条範夫(なんじょう のりお)は、経済学者を本業としながら、生活の足しにするために小説を書き始めました。学者ならではの考証と、独特な歴史観に基づく「残酷もの」と呼ばれた時代小説で一世を風靡した後、多くの作品を途切れることなく書き続けた南条は、平成16年(2004年)に亡くなりますが、今年は彼の没後20年の年でもあります。

今回は、戦後日本の娯楽小説を担った、船戸・南条を中心に、同じく戦後の流行作家であった山口県ゆかりの小説家たちの作品について、展示紹介します。

期間:令和6年8月31日(土曜日)~11月下旬
場所:山口県立山口図書館 2階 ふるさと山口文学ギャラリー
主催:山口県立山口図書館、やまぐち文学回廊構想推進協議会