国立映画アーカイブ:「没後50年 映画監督 田坂具隆」(2024年10月8日(火)~20日(日)、11月5日(火)~24日(日)、長瀬記念ホール OZU(2階))※チケット要購入

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上映会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/tomotaka-tasaka-retrospective202410/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

2024.10.8 - 10.20, 11.5 - 11.24 上映企画
没後50年 映画監督 田坂具隆
Tomotaka Tasaka Retrospective

会 期 2024年10月8日(火)-20日(日)、11月5日(火)-24日(日)※会期中の休館日:月曜日

会 場 長瀬記念ホール OZU(2階)

定 員 310名(各回入替制・全席指定席)/各回の開映後の入場はできません。

主 催 国立映画アーカイブ

協 力 午牛会

概 要
 日本映画の豊かな歴史を眺めた時、田坂具隆ともたか監督(1902-1974)の名を忘れることはできません。1926年に『かぼちゃ騒動記』でデビューを果たした田坂は、やがて『真実一路』(1937)、『路傍の石』(1938)といった子どもを見つめた文芸作品でヒューマニズムに溢れる作風を確立、内田吐夢とともに日活多摩川撮影所の全盛期を築き上げました。また、『五人の斥候兵』(1938)や中国戦線において長期ロケした『土と兵隊』(1939)の成功により、戦争映画に新たな地平を切り拓きました。
 1945年8月、田坂は広島で被曝し数年にわたる闘病を余儀なくされますが、再起後は数々の撮影所で石原裕次郎・中村錦之助・佐久間良子らスターの育成に力を注ぎつつ、『女中ッ子』(1955)、『陽のあたる坂道』(1958)、『ちいさこべ』(1962)、『五番町夕霧樓』(1963)など幾多の名作を残しました。
 こうした輝かしい作品群を誇りながらも、田坂は長らく再評価の機会に恵まれませんでした。しかし小さきもの、弱きものに一貫して寄り添うその作風は、篤実に生きようとする人々へのエールに満ちています。没後半世紀となる本年、1927年の『更生』から1968年の遺作『スクラップ集団』まで、現存するすべての田坂作品を集めるとともに、公私ともに田坂を支えた俳優の瀧花久子をはじめ、助監督時代からの盟友・伊奈精一や内田吐夢、田坂映画に欠かせない俳優・小杉勇や島耕二など、ゆかりの人々の作品も含めて上映します。これらの関連上映により、人とのつながりを大切にした田坂映画のひろがりを感じていただくとともに、田坂や小津安二郎ら戦時下の映画人に影響を与えたドイツ映画を含め、41作品(32プログラム)という大規模な上映でその軌跡を振り返ります。本特集と連動した、田坂の人と仕事に光を当てる当館初の展覧会も開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。