大正イマジュリィ学会:第57回研究会(2024年7月21日(日) 13:30〜、同志社大学 良心館RY105教室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら

https://taisho-imagery.hatenablog.com/entry/2024/07/05/230855


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※詳細は上記サイトをご確認ください。

シンポジウム:平凡寺の魅力・我楽他宗の磁力
趣旨
いまから105年前の大正8(1919)年6月、とあるグループが誕生した。日本最大規模を誇った趣味家集団「日本我楽他宗」である。我楽他宗には、貴族や医者、彫刻家に公務員という市井の人々に加え、アメリカの人類学者フレデリック・スタールやチェコの建築家アントニン・レーモンドといった外国人にいたるまで身分・職業・性別・国籍に関係なく、多種多彩な人物が集った。その中心となり、我楽他宗結成を主導したのが、三田平凡寺(本名林蔵:1876〜1960)である。平凡寺については、これまで山口昌男『内田魯庵山脈―〈失われた日本人〉発掘』(晶文社、2001)や荒俣宏選『異彩天才伝』(福武書店、1991)などにおいて断片的に語られてきた。近年では2021年に多摩美術大学にて「我楽他宗―民藝とモダンデザイナーの集まり」展が開催され、2024年1月には我楽他宗および平凡寺の実像に迫る初の著書『非凡の人三田平凡寺』(かもがわ出版)が刊行された。本シンポジウムでは、執筆者とともに、これまで知られてこなかった三田平凡寺および我楽他宗の特異性について様々な視点から多面的に議論し、その実際に迫っていきたい。(研究会担当:熊倉一紗委員)

スケジュール
趣旨説明:熊倉一紗(大阪成蹊大学芸術学部准教授)
基調講演:夏目房之介(マンガ批評家)/ 演題:「隣の奇人 平凡寺」
シンポジウム(14:15〜)
発表(1)「我楽他宗宗員列伝」
藤野滋(藤野商事株式会社代表取締役、近江郷土玩具研究会代表)
発表(2)「趣味家集団「我楽他宗」の磁力」(仮)
ヘレナ・チャプコヴァー(立命館大学グローバル教養学部准教授)
発表(3)「平凡寺の画技ー来歴と特徴ー」
熊倉一紗(大阪成蹊大学芸術学部准教授)
ディスカッション
司会:佐藤守弘(同志社大学文学部教授)