中古文学会:第67回例会(2024年6月22日(土)14:00〜、大阪工業大学 枚方キャンパス1403教室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://chukobungakukai.org/bukai.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

日時  2024年6月22日土曜日 午後2時より
開催形態 対面開催
開催場所  大阪工業大学 枚方キャンパス1403教室
※但し、外壁工事のため教室変更の可能性あり。当日エントランスホールあるいはエントランスのエレベーター入口に掲示。

住所 〒573-0196 枚方市北山1-79-1

研究発表
発表題目「室町後期の寄合書き『源氏物語』の成立背景」
 総合研究大学院大学博士後期課程 瀧山 嵐氏
(要旨)
 室町後期の『源氏物語』は、しばしば寄合書きで作成される。従来の『源氏物語』の伝本研究では、各巻の筆者に関する検証と成立の問題への考証とが僅少である。
 本発表は、宮内庁書陵部蔵三条西家本・国立歴史民俗博物館蔵高松宮家本・大正大学蔵本を対象とし、これらの成立に関わる近衛政家(1444-1505)と実相院増運(?-1493)との事績、及び書写本の分析を通して、室町後期の寄合書き『源氏物語』がどのように作成されたのかを明らかにする。
休憩 (休憩中に運営委員会をおこないます。運営委員の先生はお集まりください。)

発表題目「『更級日記』後半の物語記事はどの程度の独自性を有するか」
 高知大学 大塚 誠也氏
(要旨)
『更級日記』の物語嗜好はこれまで重要な研究対象とされてきた。しかし、孝標女の物語作家説がなまじ説得力を持つため、日記本文の解釈に遺漏が生じてはいなかったか。日記中に描かれる作者像は、当時の貴族女性と比較してどの程度の独自性を有するか。本発表は、「宇治姉妹の記事は語学的にどう解釈すべきか」、「結末部の物語悔恨は相模等の自己像といかに比較できるか」という二つの問いを通じて、日記後半の作者像の捉え直しを図る。

諸般の事情から、懇親会の開催は見合わせます。どうぞご理解ください。