柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト:Open Talk「漢文の中の「桜」ー 江戸時代の議論から」(2024年3月28日(木)14:00~15:00、早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/culture/news/2024/03/04/24335/

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※詳細は上記サイトをご確認ください。

早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会を開催しております。今回は慶應義塾大学文学部の合山林太郎氏によるトークをお楽しみください。

「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(在原業平)や「さまざまの事おもひ出す桜かな」(松尾芭蕉)など、和歌や俳諧には、多くの桜の花を詠った名歌・名句があります。しかし、漢詩ではどうでしょうか?
日本の文学では主役の座を占めている桜の花は、実は中国の古典詩では、いくつかの作例はあるものの、目立った存在ではありませんでした。このことに疑問を持った江戸時代の儒学者や漢詩人たちは、日本で愛されている桜がなぜ中国の文学ではほとんど顧みられないのか、という問題について考えをめぐらし、それは、本草学者などを巻き込みながら、より大きな議論へと発展していきます。
この講義では、桜花を詠った日本漢詩の名作にも触れながら、江戸時代の学者たちの議論の概要とその文化史的な意義を明らかにします。