京樂真帆子『映画と歴史学 歴史観の共有を求めて』(塙書房)
Tweet塙書房さまよりいただきました。
公式サイトはこちら。
http://rr2.hanawashobo.co.jp/index.php/products/978-4-8273-1346-8
映画好きな平安時代史研究者が、脚本やメモ群などを
「史料」として読み解くと、創作と史実の間で揺れた
映画製作者と歴史研究者の姿が見えてくる。
【目次】
はじめに
Ⅰ 映画の資料を史料とするために
一 映画の史料を求めて ―映画『祇園祭』を素材として―
はじめに
1 文字史料の蒐集・調査
2 インタビュー調査
おわりに
二 映画と文字史料 ―映画「祇園祭」製作上映協力会の記録を中心に――
はじめに
1 映画「祇園祭」製作上映協力会の結成へ
2 協力会の活動と映画製作
おわりに
Ⅱ 時代観を共有する ―監督・助監督・歴史研究者―
三 映画と歴史学研究の邂逅 ―『山椒大夫』と林屋辰三郎―
はじめに
1 映画製作と助監督
2 映画『山椒大夫』の考証作業
3 林屋辰三郎と映像文化
おわりに
四 歴史学研究と映画の擦違 ―『大佛開眼』と北山茂夫―
はじめに
1 原作脚本『大佛開眼』の検討
2 北山茂夫と映画『大佛開眼』
3 映画『大佛開眼』の評価
おわりに
Ⅲ 歴史像を創り出す ―映画『祇園祭』の試み―
五 映画『祇園祭』への途 ―紙芝居・バレエ・ミュージカル―
はじめに
1 紙芝居「祇園園祭」
2 バレエ「祇園祭」
3 ミュージカル「祇園祭」
おわりに
六 映画『祇園祭』と歴史学研究 ―「祇園会じゃない祇園祭」の創出―
はじめに
1 映画、「町衆」を描く
2 映画脚本の転回
3 映画、『祇園祭』を創り出す
おわりに
七 制作社日誌からみる映画『祇園祭』―歴史学的分析の試み―
はじめに
1 脚本到着を待つ
2 映画の構想と脚本修正作業
おわりに