吉村昭記念文学館第22回トピック展示「関東大震災100年「吉村昭と関東大震災―明日へつなぐ記録と記憶―」」(令和5年6月16日(金)〜10月18日(水))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.yoshimurabungakukan.city.arakawa.tokyo.jp/info;jsessionid=4A781D241C192C896AFF38290A1A4BB2?pid=1504

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


 本年は大正12年(1923)9月1日の関東大震災発生から100年、吉村昭の『関東大震災』(昭和48年 文藝春秋)刊行から50年になります。
 現在の荒川区東日暮里に生まれた吉村は、幼い頃から、この地で関東大震災を経験した両親の話を聞いて育ちました。毎年9月1日は、大震災の記憶を新たにするため、家族そろって食卓を囲み、両親の体験談に耳を傾けました。
 生まれ育った東京で起きた大震災を、自ら確かめたいと考えていた吉村は、昭和47年(1972)、45歳で「関東大震災」の連載を始めます。生存者への取材と証言収集を行い、膨大な文献資料の調査を重ね、大震災の実態を克明に描き出しました。
 本展では、吉村が証言を書き留めた取材ノートや、執筆時の参考文献と共に、関東大震災発生時の被害状況を伝える映像や写真、絵葉書、石版画※などを紹介します。
 また、吉村が「関東大震災」の執筆で見識を深めた防災の知見を語る随筆や講演録のほか、『三陸海岸大津波』(平成16年 文春文庫)で取り上げた宮古市田老の防潮堤と、東日本大震災後の取り組み「学ぶ防災」(宮古市)について紹介します。
 災禍の教訓を伝える資料にふれる中で、失われた多くの尊い命に思いを馳せ、困難を乗り越えてきた人びとの姿を見つめると共に、過去の災害を語り継ぐことの大切さや、災害の備えについて考える機会としていただければ幸いです。


会場
吉村昭記念文学館2階エントランス 著作閲覧コーナー

※石版画の展示は9月29日(金)まで
※入館料無料