国立歴史民俗博物館「江戸の妖怪絵巻」(2023年8月1日(火)~9月3日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/special/index.html#room3

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


特集展示
「江戸の妖怪絵巻」

開催期間 2023年8月1日(火)~ 2023年9月3日(日)

会場 国立歴史民俗博物館 第3展示室 特集展示室

料金
一般600円/大学生250円
高校生以下無料
※総合展示もあわせてご覧になれます。

みどころ
●一口に絵巻といっても、さまざまな表現形式が用いられたことをご覧ください。
●滑稽でどこか愛らしい妖怪たちの姿は、今日の妖怪ブームにも通じるものがあります。
●「百鬼夜行図」や「土蜘蛛草子」「地獄図巻」など、一流絵師の手による優品です。


江戸時代には絵本や草双紙、絵巻、錦絵などありとあらゆる種類の妖怪図が無数に制作され、妖怪ブームの時代だったといわれています。その理由のひとつは、妖怪というものが描き手の想像力を刺激するものだったからでしょう。当館は「怪談・妖怪コレクション」と題して、国内でも有数の幽霊や妖怪の絵画コレクションを有しています。今回の特集展示はその中から絵巻という形式に焦点を当てて展示資料を選抜します。室町時代に成立し、江戸時代に多数の模写作やアレンジ作を生んだ"百鬼夜行絵巻"の中で、当館所蔵の狩野益信作は江戸初期の優品です。

「百鬼夜行図」のように妖怪たちのパレードを描く"百鬼夜行絵巻"の他に、江戸時代には妖怪図鑑ともいうべく、多種類の妖怪を羅列的に並べた絵巻も生み出されました。「化物絵巻」はそうした作例のひとつです。

また、源頼光と四天王らによる土蜘蛛退治を描く「土蜘蛛草子」のように中世の御伽草子の流れを汲むものや、鹿児島を舞台に妖狐を退治する侍大石兵六を主人公にした物語「大石兵六物語絵巻」など、絵巻本来のストーリー性を持つ構成をとるものも展示します。

併せて、純粋の妖怪だけではなく、地獄をテーマにした耳鳥斎の戯画「地獄図巻」も加えることで、絵巻という形式の中で多彩な展開を見せた江戸期の妖怪図を紹介します。