早稲田大学Waseda Ocean構想:Dr. Christina Yi 講演会「「日本語」文学に対する批評的アプローチ:金石範の作品に関して」(2023年6月28日(水)15:05~16:45、国際文学館地下1階)※要申し込み

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/inst/sgu/news/2023/06/06/24254/

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日時:2023年6月28日(水曜日)15: 05~16:45 (JST)
会場:早稲田大学国際文学館 地下1階

講師:Christina Yi
(早稲田大学訪問准教授、Associate Professor, University of British Columbia)

モデレーター:李珠姫 (講師、早稲田大学高等研究所)

使用言語:英語 (講義) / 英語・日本語 (質疑応答)
参加:学生/教員/一般
参加費:無料


タイムテーブル
15:05-15:10 開催のあいさつ
15:10-16:10 講演 Christina Yi (早稲田大学 訪問准教授、Associate Professor, University of British Columbia)
16:10-16:40 質疑・応答
16:40-16:45 閉会の辞


要旨

1492年にスペインの学者アントニオ・デ・ネブリハは、「言語はつねに帝国の伴侶である」と述べたが、この主張は、ヨーロッパに対して妥当であるように、日本近代文学に対しても当てはまる。そうした遺産が最も明白に現れているのが、「日本語文学」―ジャンル分類として、また批評的介入の手段として使われている用語―をめぐる論争と議論においてである。その起源は在日朝鮮人作家・金石範にまで遡ることができる。日本の植民地主義政策の忘却に対する率直な批判者である金石範は、日本語に対する彼自身の鋭い認識と、その言語を強いられてきた歴史により、自身が使用する日本語は「ネイティブ」な日本語話者のそれとは認識論的に異なると主張する。本講演では、2022年に出版された金石範『鴉の死』の英訳と、いかなる翻訳行為においても考慮されなければならない、言語イデオロギーと文学カノン形成とが交錯する問題について議論する。