東京大学総合研究博物館:ディスカッション『戦後日本美術の決定的瞬間 ―美術出版社写真アーカイブの現在』(2023年3月24日(金)16 :00〜18 :00、インターメディアテク2階ACADEMIA)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0301_00195.html

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日時:2023年3月24日(金)16 :00-18 :00(15:30開場)
会場:インターメディアテク2階ACADEMIA(レクチャーシアター)
参加費:無料(事前予約不要)
定員:48席(先着順)*席に限りがありますので予めご了承ください。
主催:東京大学総合研究博物館


 豪華な美術書に加え、『みづゑ』『美術手帖』『美術批評』『デザイン』など主要な総合美術誌の刊行を通じて戦後日本の美術出版を牽引した美術出版社は、その出版活動を支えるために膨大な写真資料を生み出しました。誌面に紹介された作品の複製写真のみならず、作家のアトリエ訪問または主要展示やイベントの記録をはじめ、戦後日本美術史の基礎となる一次資料体です。
 十万コマを超える写真フィルムによるこのアーカイブは2019年、東京大学総合研究博物館に寄贈されました。以来、写真フィルムの修復およびデジタル化を経て、データベース化に向けた調査研究を進めてきました。アーカイブには、美術出版社専属カメラマンとして活躍した酒井啓之(1932-2007年)による写真を中心に、雑誌や書籍を飾ったもののほか、実際には誌面に載らなかった写真もほぼ全て含まれています。言い換えれば、それは作家の表情やそのアトリエの佇まい、主要な出来事の様子など、戦後日本美術史の「決定的瞬間」として選ばれ、幅広く共有されているアイコンとなった写真の前後に撮影されたものです。その膨大な点数から、このアーカイブはこれまで戦後日本美術史を形成した図像(イコノグラフィー)を大きく変革するものです。
 データベース公開を前に、関係者が本アーカイブを紹介し、その特徴と歴史的意義、そして美術史研究のみならずアート全般におけるその現在性について議論します。


<登壇者>
三上豊(元『美術手帖』編集者、和光大学芸術学科教授を経て、現在東京文化財研究所客員研究員)
西野嘉章(東京大学名誉教授、インターメディアテク顧問)
森洋久(東京大学総合研究博物館准教授)
大澤啓(東京大学総合研究博物館特任研究員)