国際日本文化研究センター:第2回日文研×読売Bizフォーラム東京「サロン音楽に聴くジャポニスム ミカドからチョーチョーさんまで」(2022年9月20日(水)19:00〜20:30、YouTubeライブ配信)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://www.nichibun.ac.jp/ja/events/biz_forum/2022/09/20/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
国際日本文化研究センター(日文研)は2021度より、一般社団法人読売調査研究機構と連携し、研究の蓄積と最新成果を広く社会に発信するため、「日文研×読売Bizフォーラム東京」を開催しています。
第2回のテーマは「音楽とジャポニスム」です。日文研(国際日本文化研究センター)では日本表象の資料を多く収集しています。本講座では、その中のシートミュージック(五線譜)を取り上げ、これまで体系的に語られる機会があまりなかった「歴史に埋もれた音楽活動」に焦点を当てます。
江戸時代末期に西洋に渡った日本人興行師が軽快なリズムの音楽「ポルカ」の題材となったり、オペラ「ミカド」が大ヒットするなど、日本のイメージが影響した西洋音楽が人気を博していました。また来日したお雇い外国人による日本音楽研究が進むなど、日本と西洋の往来の中に生まれた接点から、日本音楽と西洋音楽は相互に受容し合い、影響し合ってきました。そこにはいかなる変化がもたらされ、西洋で刊行された日本表象シートミュージックが果たした役割とはどのようなものだったのでしょうか。
講師は、音楽資料をもとに西洋での日本イメージの解明を試みる日文研の若手研究者である光平有希特任助教と音楽学の第一人者である京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター所長の細川周平氏が務め、「シートミュージックにうつる日本」を語り合います。日文研が所蔵するシートミュージックの表紙画や楽曲の音源も紹介し、日本表象音楽の歴史を体感していただきます。
【西洋の人々に愛された「日本をイメージした音楽」】
みなさんは「19世紀、20世紀に日本を題材として西洋人が作った音楽作品」と聞いてどのような楽曲を思い浮かべられるでしょうか?葛飾北斎の「富嶽三十六景」に着想を得たクロード・ドビュッシーの交響詩《海》、あるいはイタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニが手がけた長崎を舞台にしたオペラ《蝶々夫人》などを想起される方も多いかと思います。ところが、それに先立つことおよそ100年、19世紀初頭より西洋各国では日本を題材にしたピアノや歌による小品が一枚刷りの大衆音楽楽譜(いわゆるシートミュージックsheet music)や楽曲集の形で数多く出版され、サロンや家庭で人びとに愛好されました。日本情報が今より格段に少ない開国期前後、日本は西洋でどのようにイメージされ、音楽で表象されていたのか――実際の演奏も交えながら、その魅力と変遷をご紹介します。(国際日本文化研究センター 特任助教 光平有希)
講師
光平 有希(国際日本文化研究センター 特任助教)
細川 周平(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター 所長/国際日本文化研究センター 名誉教授)
内容
(1)両講師によるトークセッション
(2)Q&A
開催日 2022年09月20日
場所: YouTubeライブ配信
開始時間: 19:00
終了時間: 20:30
申込み: 要
受講料: 無料
定員: 500名
主催: 国際日本文化研究センター、一般社団法人読売調査研究機構
共催: 後援:読売新聞社