第124回異類の会:ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~(2022年8月20日(土)15時〜、Zoom)※初参加は要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://bit.ly/3QCtl1x
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


第124回開催のご案内

日時:8月20日(土)15時00分
会場:オンライン(Zoom)開催

タイトル:
ヤロカ水の広がり~地理・時間・内容~

発表者:
怪作戦テラ氏

要旨:
 「ヤロカ水」と称される伝説がある。
 水木しげるの図鑑類、柳田国男の『妖怪談義』などでも取り上げられており、比較的知られた話と思われる。「やろかやろか」の声に「よこさばよこせ(いこさばいこせ)」と答えてしまうと洪水が来るというものである。
 ただ、木曽川を挟んで愛知・岐阜の両側に話が残っていることもあって「木曽川流域各地にて伝わる...」といった趣旨で説明されることが少なくないのであるが「木曽川」と一口に言っても、その流域は非常に広大である。果たして、実際にはどれくらいの広がりを持って伝わっているのだろうか。また、時間的にもどれくらい遡れるものであろうか(多くの説明は『郷土研究』由来の、犬山と太田の話が主と思われる)。
 地域資料を確認すると、あまり言及されていない近世資料にもヤロカ水に関する記述があり、また「ヤロカ水で〇〇が流されてきた」と称する寺社なども確認できる。木曽川から少し離れた場所にも伝承が確認できた。その一方、木曽川沿いであっても、犬山からそれほど離れた地域では(今の所)伝承を確認出来なかった。
 「ヤロカ水」の地理、時間、内容などについて、整理分析を行いたい。


※来聴歓迎!