日本近代文学館「教科書のなかの文学/教室のそとの文学Ⅳ──夏目漱石「こころ」とその時代」(2022年6/25(土)~9/10(土))

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展示会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.bungakukan.or.jp/cat-exhibition/cat-exh_current/13796/
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こころ展1.pngこころ展2.png

展示構成と主な出品資料
二つの言葉から 「心」という言葉
漱石自身が「こころ」について語った一見相反する二つの言葉から「こころ」の作品世界に足を踏み入れます。また、漱石と「心」という言葉との深い関わりについて、漱石の文章や周辺資料などから紹介します。

・「心」連載第一回(大阪朝日新聞 1914年4月20日)
・夏目漱石 松尾寛一宛書簡 1914年4月24日 姫路文学館蔵
"あれは小供がよんでためになるものぢやありませんからおよしなさい"
・岩波書店『こゝろ』刊行時の新聞広告(時事新報 1914年9月26日)
"自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此の作物を奨む"
・夏目漱石「人生」(龍南会雑誌 1896年10月 熊本大学附属図書館蔵)
・夏目漱石 英国留学時代のノートより「超脱生死」(1901-1902年頃 東北大学附属図書館蔵)

「上 先生と私」 「中 両親と私」 「下 先生と遺書」を読む
作品にちりばめられた印象深い言葉の数々から、豊富な資料とともに「こころ」を読みこんでいきます。
・「こころ」原稿 岩波書店蔵
・夏目漱石 津田青楓宛書簡 1914年3月29日
・明治天皇崩御関連資料
・乃木大将殉死関連資料
・渡辺崋山「黄粱一炊図」 個人蔵

「こころ」の反響 教科書のなかの「こころ」 他
「こころ」に寄せられた同時代評や、後世の映画化作品・戯曲等から作品が与えた影響の大きさを振り返ります。また、時代とともに変遷する教科書での指導方針や研究動向も紹介します。

初版本『こゝろ』を観察してみよう
貴重な『こゝろ』初版本を展示。漱石がみずから装丁した一冊には、まるで絶えず変化する"心"のありようが示されているかのようです。

*本展では原稿・書簡・絵画等の肉筆資料はすべてパネル展示でご紹介します。


6/25(土)~9/10(土)開催
開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
観 覧 料 一般300円、中高生100円 ※予約不要
休 館 日 日曜日・月曜日・7/28・8/25
ただし、7/18(月・海の日)は開館、翌7/19(火)を休館
編集委員 安藤宏・中島国彦

* 昨年開催され好評だった「こころ」展を基本にし、新しい資料を追加して展示いたします