第223回青葉ことばの会(2022年6月11日(土)午後3時~6時30分、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら


http://aobakotoba.jugem.jp/?eid=30
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日 時:6月11日(土) 午後3時~6時30分          
会 場:Zoomを利用したオンライン形式           
    (お使いのPC、スマートフォン等でアクセスしてください)
                              
題 目:嵯峨の屋おむろ「夢現境」におけるデアリマス形式の使用について
発表者:田貝和子氏(群馬工業高等専門学校)         
                              
題 目:近世以前の句読法について              
    ―中世能楽資料に見る差点実態の分析を通じて―    
発表者:宮本淳子氏(東京学芸大学教育学部国語科教室)    

                              
概 要:                          
田貝和子氏                         
 嵯峨の屋おむろはデアリマス形式を用いる作家として知られている。
小説「野末の菊」「流転」「夢現境」について調べたところ、デアリ
マス形式を多く用いている「夢現境」のみ、名詞比率とMVRの値が
他の作品と異なり、動き描写的な文章といことがわかった。この、
他の小説作品とは異なる文章の特徴を示す「夢現境」について考察する。
                               
宮本淳子氏
 句読点は,語句の切れ続き,論理的関係を明らかにするための符号で
あり,分かち書きとは,符号や字間により切れ目を明示する表記法である。
先行研究では主に漢文訓読資料や,近世以降の和文資料の句読法が扱われて
きたが,近世以前の和文資料の実態については、いまだ十分に研究がなさ
れてきたとは言い難い。そこで本発表では,能楽資料に見られる差点実態を
分析し,その一端を報告するとともに,句読法の変遷,複合語意識についても
考察する。