大阪大学古代中世文学研究会・寺院資料調査研究報告 合同特別例会「知られざる古筆・断簡と寺院経蔵―瓶井山禅光寺安住院―」(2021年11月6日(土)13:00~18:30、大阪大学 豊中キャンパス 文法経本館2階大会議室+Zoom)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://jarsa.jp/event/a06/pref27/8616/
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。

 寺院経蔵にはその寺院の歴史と共に綿々と蓄積されてきた古典籍群が収蔵されている。その多くは僧の修学に資する内典で占められるが、一部はおよそ仏道修行とは無縁と思しい古典籍が含まれることも珍しくは無い。今回取り上げる瓶井山禅光寺安住院は、所謂聖教類が多く残る一方で、歌集・物語・古写経などの古筆切・断簡資料が収蔵されている。これらは一地方寺院の収蔵物としては質・量ともに想定を超えるものであり、その流入経路の解明は、古典籍の享受史や分布図に新たな視点を加える可能性があろう。
 今回の研究会では、まずはこれまで各界に知られること無く経蔵内に埋もれていた歌集・物語・古写経などから、研究資料として高い価値を有するものを中心に報告する。

★本報告会は、オンラインミーティングツールZoomを使用しての視聴が可能です。

会期
2021年11月6日(土) 13:00~18:30
会場
大阪大学 豊中キャンパス 文法経本館2階大会議室(上限50名)
メインテーマ
「知られざる古筆・断簡と寺院経蔵―瓶井山禅光寺安住院―」

主催
大阪大学古代中世文学研究会、科学研究費補助金 基盤研究(A)「地方基幹寺院に於ける文献資料調査と経蔵ネットワークの研究」(研究代表者:中山一麿/課題番号:19H00529)、大阪大学古代中世文学研究会、科学研究費補助金 基盤研究(A)「地方基幹寺院に於ける文献資料調査と経蔵ネットワークの研究」(研究代表者:中山一麿/課題番号:19H00529)、大阪大学古代中世文学研究会、科学研究費補助金 基盤研究(A)「地方基幹寺院に於ける文献資料調査と経蔵ネットワークの研究」

備考
事前申込不要、参加無料、一般聴講歓迎(研究代表者:中山一麿/課題番号:19H00529)


〈プログラム〉

開会の辞 滝川幸司(大阪大学 教授)

趣旨説明 中山一麿(大阪大学 招へい研究員)

研究報告

〔総合司会〕落合博志(国文学研究資料館 教授)

安住院蔵『源氏物語』断簡をめぐって
松本大(関西大学 准教授)
〔司会〕松本成葉(大阪大学大学院 博士前期課程2年)

安住院蔵『古今集』・『拾遺集』・『和漢朗詠集』・『原中最秘抄』断簡から見えてくるもの
小林理正(大阪大学大学院 博士後期課程)
〔司会〕飯田実花(大阪大学大学院 博士前期課程2年)

安住院蔵『西行物語絵巻』について ―その本文と絵と独自異文をめぐって―
山﨑淳(武庫川女子大学 教授)
〔司会〕川渕紗佳(大阪大学大学院 博士前期課程2年)

安住院・善通寺等蔵『新浜木綿和歌集』断簡について ―撰者良宋の伝、熊野社・『浜木綿和歌集』との関係など―
海野圭介(国文学研究資料館 教授)
〔司会〕黄夢鴿(大阪大学大学院 博士後期課程2年)

全体討議

〔司 会〕落合博志
〔登壇者〕松本大・小林理正・山﨑淳・海野圭介・中山一麿