佐野市郷土博物館:第74回企画展「中根東里展ー「芳子」と門人たち」(令和3年10月2日(土)~11月28日(日))【記念講演会「中根東里と芳子と佐野と」塩村耕 氏(名古屋大学教授)10月16日(土)午後2時〜4時、佐野市総合福祉センター ※要申し込み】
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●公式サイトはこちら
https://www.city.sano.lg.jp/sp/kyodohakubutsukan/index.html
●情報サイトはこちら
https://www.tokyo-np.co.jp/article/134396
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。
会期: 令和3年10月2日(土曜日)~11月28日(日曜日)
休館日: 毎週月曜日、11月4日(木曜日)、11月24日(水曜日)
企画展「中根東里展−『芳子』と門人たち−」は二〇一九年十月に一度、公開されたが、台風19号襲来で二週間の短期で中止を余儀なくされた。今回は県内で活躍した儒学者、鈴木石橋(せっきょう)らの史料を加えて内容を充実し、改めて公開する。
東里は、静岡・伊豆の出身。荻生徂徠(おぎゅうそらい)や室鳩巣(きゅうそう)に師事し、陽明学者として第一線に立ったが仕官はせず、孤高の研究者を貫いた。
生涯独身を通した東里。五十三歳で佐野に寺子屋「知松(ちしょう)庵」を開き、後進の指導を始めたころ、やむを得ず三歳のめい、芳子(よしこ)を預かることになった。企画展では、養父としての苦労を七千字の漢文でつづった育児日記「新瓦(しんが)」(新しいおもちゃの意)に焦点を当てた。
東里の態度に反応する芳子の様子の変化と、養父としての学び、自身の衰えと将来に対する不安、読書をする女性に成長してほしいとの願いなどが切々とつづられている。茂木克美館長は「学問一筋から一転、育児に悪戦苦闘する人間味あふれる姿が伝わってくる。大人になった芳子に贈る遺言の意味もある」と話す。
会場には「新瓦」の内容が収められている「東里先生遺稿」(門人の編集)の実物書や、東里と門人の間で交わされた書簡集、塾教材本を印刷した木版原本なども並ぶ。
企画を監修した名古屋大大学院の塩村耕(こう)教授による記念講演会「中根東里と芳子と佐野と」が十月十六日午後二時から同館南にある市総合福祉センターで開かれる。要予約で先着六十人。
●企画展記念講演会「中根東里と芳子と佐野と」
内容 第74回企画展「中根東里展-「芳子」と門人たち-」に関連した講演会
日時 令和3年10月16日(土曜日)午後2時から4時まで
場所 佐野市総合福祉センター (郷土博物館の隣の建物)
定数 先着60名
講師 名古屋大学 教授 塩村 耕 氏
参加費 無料 (注意)企画展の見学には、別途入館料がかかります