時代考証学会 第15回サロン(2021年9月19日(日)14:00~、Zoomウェビナー)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://jidaikousyou.seesaa.net/article/483259019.html
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。


時代考証学会第15回サロン

呂宋助左衛門」と海域アジア交易
―時代劇が培う歴史像―

報告者
川戸 貴史
(千葉経済大学経済学部経済学科教授、時代考証学会運営委員)

 時代劇メディアにおいて"戦国時代"というテーマは、映像作品に限らず、小説やマンガ、ゲームなど幅広い媒体で一つの定番となっていると言えます。現代を生きる私たちとは大きく異なる戦乱に次ぐ戦乱の殺伐とした時代をめぐる物語が、大名、武将、地方豪族、商人、農民、女性など様々な視点から繰り返し紡ぎ続けられてきました。彼(彼女)らの物語が私たちを引き付けてきたのは、何もかもが戦を中心に回っているかのような戦国時代に対するイメージが、私たちを「非日常」へと駆り立てるからなのかもしれません。
 しかし、戦国時代がまとう「非日常」のイメージへの関心の高さに対し、当時の人びとの金銭や物流に対する感覚、あるいは、異国との関係性の捉え方について、私たちは多くを知りません。今回の報告者である川戸貴史さんは中近世の経済史、とくに中近世の貨幣経済の在り方について専門に研究されています。近年では、『戦国大名の経済学』(講談社現代新書、2020年)において、戦国大名が領国を「経営」する様について、収入源や支出先、鉱山開発や対外貿易、そして貨幣制度(金・銀・コメ)などの観点から立体的に解き明かしてきたのも記憶に新しいところでしょう。
 今回のサロンでは、「「呂宋助左衛門」と海域アジア交易―時代劇が培う歴史像―」と題し、一般にはあまり注目されてこなかった戦国時代における海外との交流の歴史について、そのイメージ上の転機となったとされるNHK大河ドラマ「黄金の日々」(1978年)に関わる事例を紐解きながら紹介します。そこから、時代劇メディアと歴史学研究の成果の交叉点について議論を深めて参りたいと思います。


日 時:2021年9月19日(日)14:00~(13:40入室受付開始)
会 場:Zoomウェビナーによるオンラインサロン

時程(仮)
 13:40 受付開始
 14:00 サロン開会
 15:00 休憩
 15:15 質疑
 16:00 閉会予定
※当日の進行事情により時程は前後する場合がございますのでご了承下さい。

参加費無料
定員 80名(先着順)