佛教史学会 10月例会(2021年10月23日(土)14時〜、Zoom)※要申し込み
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発表題目:日本仏教思想史における安然の意義:真如論を中心に
発表者 :亀山 隆彦さん(京都大学・龍谷大学研究員)
日 時 :2021年10月23日(土)14時より
参考文献:
・末木文美士『平安初期仏教思想の研究―安然の思想形成を中心として』(春秋社、1995年)
・同『草木成仏の思想:安然と日本人の自然観』(サンガ文庫、サンガ、2017年)
・Hendrik van der Veere, A Study into the Thought of Kōgyō Daishi Kakuban: With a translation of his "Gorin kuji myo himitsushaku," (Hotei Publishing, 2000)
概要:
平安初期の天台僧安然は天台密教を大成した僧として著名ですが、その思想の実際の影響力は、天台密教の枠組みを超えています。平安末期の覚鑁を筆頭に中世期の真言密教僧、さらに円爾、癡兀大慧、夢想 窓石といった禅僧も安然の著述を引用し、自身の教説の基盤としています。特に強い波及力を持ったのが『教時問答』や『菩提心義抄』に明らかにされる「真如論」です。そこで本発表では、安然の真如論の後代の影響を概観した上で、その思想構造を明らかにしたいと思います。