平安朝文学研究会 2021年度第1回 研究発表会(2021年9月25日(土)14:30〜、Zoom)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/flas/glas/assets/uploads/2021/08/29052f168d71763a53d2875d0ce3efb4.pdf
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。
日 時 2021 年 9 月 25 日(土) 14:30 より《Web 会議システム(Zoom)利用による開催》
*Zoom の利用方法などに関して、14:30 より事務局が短時間で説明いたします。
*委員会・総会については、別途、電子メールまたは封書にて審議をお願いする予定です。
研 究 発 表(14:35~16:50)
〈14:35 より〉
草野 勝(早稲田大学大学院文学研究科 博士後期課程)
雁の行方 ――平安貴族の想像力と知的基盤――
雁に関する文芸上の記述は、歌ことば辞典や博物誌等で試みられてきたが、十分ではない。
本発表では、雁の棲息する空間に焦点を当て、上代から鎌倉初期までの和歌史的展開を明らか
にする。特に雁の故郷として有名な「常世」と「越路」の二つの空間を、故郷定位の背後にあ
る思考と院政期以後の学問情況を絡めて、一本の線で結んでみたい。
〈15:50 より〉
穴井 潤(埼玉学園大学)
私家集と物語の境界 ――『思女集』を手がかりに――
平安中期歌人相模の家集と目される『思女集』は、「歌物語的私家集」とみなされてきた。
先行研究では、三人称・伝聞体などの物語的要素を指摘する一方で、家集として相模の実人生
と結びつける。 本発表では「歌人相模」と切り離して読解し、物語"的"とされてきた『思女
集』を家集として扱うことが適切なのか考察する。