日本学士院賞に藤本幸夫・富山大名誉教授ら10人(毎日新聞)

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【日本学士院は12日、優れた業績を表彰する日本学士院賞に、国内の朝鮮歴史書を研究した藤本幸夫・富山大名誉教授(79)ら10人を選んだと発表した。】
詳細は以下より。
https://mainichi.jp/articles/20210312/k00/00m/040/198000c

受賞理由(日本学士院のサイト)
https://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2021/031201.html
【日本には古来数多くの朝鮮本(朝鮮刊本及び写本)が伝わりますが、藤本幸夫氏の著書『日本現存朝鮮本研究 史部』(大韓民国 東国大学校出版部、2018年7月)は、それらを半世紀実地に踏査し、1部に最大28項目の詳細かつ周到な考察を加えたかつてない一大業績です。本書には歴史関係を収めています。中国の四部分類に従い、各項目内は同版毎にまとめ、時代順に配列されています。従来朝鮮本は中国本に混じって著録され、朝鮮本のみの目録は皆無に等しく、あっても不十分でかつ記述に誤謬が少なくありませんでした。本書によって最善本が一目瞭然となり、研究者の金銭的・労力的負担を解消しました。朝鮮本には中国逸書や異系統の書があり、また日本では朝鮮本を底本として和刻が多く出され、日本の学術に大きな影響を与えています。本書は朝鮮学に確固たる基盤を提供するのみならず、中国学・日本学にも大きく資するものです。本書では同版・異版を峻別し、刊・印・修を記述しています。巻末・版心部の膨大な刻手名を蒐集し、同版・異版の識別や刊年・刊地の決定に用いたのは本書が最初です。出版経緯に言及する序・跋は原文のままに収録し、各書の有機的関連に留意しています。明治初頭に海外流出した大英図書館や台湾故宮博物院図書文献館所蔵本も収録しています。さらに朝鮮本伝来の経路に関して、江戸時代に日朝外交・貿易を司った対馬藩宗家の書籍目録と現存する宗家文庫本を照合することにより、各地に散在する宗家経由の朝鮮本の存在意義を明示しました。】