若衆文化研究会:第9回WEB若衆研「花篝の夜会」(2021年2月27日(土)午後8時〜、ZOOM)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
http://someyatomo.seesaa.net/article/479986076.html
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。
今年最初のWEB若衆研を行います。題して花篝(はなかがり)の夜会。
このお題からもお察しの通り、テーマは「能と少年」です。副題は「時分の花から、まことの花へ」としました。
今回はすこし格調たかく、能の世界にどっぷりと浸かってみたいと思います。
その能を大成した世阿弥元清は、花には「時分の花」と「まことの花」があると言いました。良い言葉ですね。
時分はその時々の美しさ、少年には少年の、青年には青年の、老年には老年の美しさがあり、それを表現すること。
しかし、それはまことの花ではないと世阿弥は言います。
では、まことの花とは何か。世阿弥は、年齢を越えて残るものと言います。(『風姿花伝』年来稽古条々)
この「年来稽古条々」を読みますと、若い時は若いなりの、年を経たら年を取ったなりの稽古が、まことの花を咲かせると書かれています。
とすれば、少年には少年の美しさがあり、それを真正面から受け止めて、その時分の花を腰をすえて鑑賞することも大事なのでしょう。
能の作品に登場する少年たちは、仄かですが、発散されるエロスは馥郁、濃厚なるものがありますね。その香には、だれもが艶然と微笑みますね。加えて、世阿弥と、室町幕府三代将軍足利義満とのただならぬ関係は、いつの世にも変わらぬ、権力者と芸能者(芸術家)の嬌態を連想させもします。
とすれば、そうした少年たちへの眼差しを、どうしたら時分の花から、まことの花に昇華できるのか。そこに能の少年を見るときの肝要があるように思います。
ま、これはあくまでも私の関心にすぎません。能への関心は様々にありましょう。また、能を見たり考えたりするのに、あまり硬くなってはいけません。肩に力をいれずにゆっくりと楽しく鑑賞したいものです。
とはいえ、当日に具体的に何をやるのかは、まだはっきりとは決まっておりません。
決まりましたら、このブログでご紹介、お誘いしますので、楽しみにしていてくださいませ。
ーー記ーー
第九回WEB若衆研・花篝の夜会
日時:2月27日(土)午後8時より10時まで
方法:ZOOMによる
テーマ:「ようこそ能の世界へ―羽衣・道成寺を鑑賞しながら」
講師:長山桂三(能楽師 観世流シテ方 銕仙会所属、重要無形文化財総合指定保持者、能楽協会・日本能楽会・銕仙会会員、桂諷會主宰)
内容:長山桂三師によるお能についてのお話とビデオ上映、そしてお仕舞のご披露、等々。
(入門編ですので、お能をまだ見たことのない方にも分かりやすくお話をしていただきます。また『羽衣』『道成寺』のビデオを鑑賞しつつ、お仕舞(能の所作等)もご披露いただきます。)
参加費:無料
さてさて、若衆文化研究会始まって以来のビッグニュースです。ここのところ、若衆研内部でお能への関心が俄かに高まりましたことは、前ブログでご紹介しました。その能(謡曲)への関心をそれぞれが語る会をと考えていましたところ、な、な、なんと、現在観世流シテ方としてご活躍中の長山桂三さんにご参加いただけることになりました。若衆研のメンバーのお一人が、長山さんとの橋渡しをしてくださったのです。若衆研というのは、本当に人材が豊富ですね。
それで、せっかくですから、まだ能を見たことのない方、関心はあるけどよくは分からないという方、にも分かりやすく「能の世界」について、長山さんからお話をいただこうということになりました。
現役の能楽師の方から、直接お話をお聞きし、またビデオやお仕舞をみせていただけるというのは、めったに出来ることではありませんぞ。ぜひ、この機会をお見逃しなく、お申込みください。