アルバイト日誌「嬉しかったこと」(2021.02.27、れい)

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

 先日、本当に本当に嬉しいことがありました。嬉しすぎて、夜10時過ぎに、岡田さんに思わずメールをしてしまいました。堀静香さんのことを書いた昨年10月9日のアルバイト日誌を、なんと堀さん(Twitterではかしわさん)が紹介してくださっていたのです。

なんとなくTwitterを開いた私の目に飛びこんできたとんでもない事実に、「ええええええ」と声を出してしまいました。そして気づかぬうちに、涙がほろほろとこぼれてきました。過去の自分の文章が、今の自分を励ましてくれたような気がしたのです。

 堀さんの文章は、柔らかくて、でもリズミカルで、切れ切れの日常が静かに繋がって一つの世界を作っていると私は感じています。私には以前から、それぞれ別の時間がふっと和合して、溶けあう感覚を漠然と持っていて、それが堀さんの言葉によって表現されていたのです。その堀さんが私の文章を読んでくれたこと。自分の言葉の拙さへの恥ずかしさもあるけれど、嬉しいの一言に尽きます。嬉しいです。

 そして、私の文章を読んで、『せいいっぱいの悪口』を購入してくださった方にも「ありがとうございます」と伝えたいです。アルバイト日誌はどうしても一方通行になりがちで、読み手の方の存在が感じにくい時があります。大げさかもしれないけれど、その方と『せいいっぱいの悪口』が出会うきっかけを作れたこと、私の生み出したものが誰かの心に響いているかもしれないこと。それは書き手として、一番の幸せだと思います。

 こんなにも世界は豊かなのに、それを言葉に表現しきれないもどかさを抱えています。文章を書くことは好きなのに、生み出すことには苦しみや辛さがともなうのです。書きあがった時、達成感とともにあるのは悲しみと満足のいかない気持ちです。それでもなお、「形に残すこと」は大切だと多くの方に教えてもらいました。今回の出来事も、です。アルバイト日誌を書いていて良かった。

 大学では、いよいよ卒論執筆が私に向かってきます。自分の考えていることを整理して伝えるのは非常に難しいです。一文一文、ゼミでの発表、満足のいかない形になる時もあるはず。けれども、その積み重ねが卒論という一つの形になることを信じて、頑張りたいです。

 いつも読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。