アルバイト日誌「大学は「出会い」の毎日」(2021.02.19、れい)

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 入学試験の時期ですね。コロナウイルスや大きな地震など、落ち着かない日々の中での受験は本当に大変なものだと思います。応援しています...!

 思い返してみると、私が今の学科に進んだのは、古典との出会いや、国語で学んだ現代文が好きだからという、割と単純な理由でした。オープンキャンパスなどを通して、大学での学びに対するイメージはなんとなくあったものの、「研究」とは?という疑問の方が大きかった気がします。私もまだ学びの入り口にいる立場ですが、大学での3年間で感じたことを、来年度入学される方にお伝えしたいと思います。

 まず入学して気が付いたのは、一括りに「日本文学」「国文学」といっても、その中の分野は非常に多岐にわたるということでした。各大学によって学べる範囲は異なると思いますが、上代から現代の文学だけで考えても、星の数ほど作品があります。さすがに上代は作品数が限られてしまうものの、中古、中世、近世と時代を経ることにその数は増えていきます。古典は作品が限られていると思われがちですが、全くそのようなことはありません。卒論では、私の知らなかった作品・テーマを扱っている友人も多くいます。同じ時代区分であっても、です。そして、文学は歴史をはじめ、芸能や習俗、服飾や建築など、他分野との関わりが強いという特徴もあるため、別の興味と文学が繋がることが往々にしてあります。視野を狭めずに、興味の幅を広げることで、新たな出会いがあると思います。

 もう一つ、私が入学してから出会った分野が「言語学」「日本語学」という分野です。言語というと、方言などをイメージされる方も多いかもしれません。しかし、日本語のルーツは?1000年前と今の表記の違いは?といった、言葉とは何かを問う大きな学問だと私は感じています。日本語に限らずですが、私は言語学の講義を受講した際、一つの国に一つの言語ではないということ、色々な言葉が影響し合って今の言語が形成されているということを聞き、とても感動した記憶があります。更に、外国語に苦手意識があった私ですが、言語学で英語に触れた時は大変楽しく、また英語を学び直したいなと感じました。意外な側面から、苦手意識が取り払われることもあるのだと気づかされました。

 大学での学びの範囲は、想像以上に大きいものです。この分野私には向いていなかった...と思う瞬間は誰にでもあるはずですし、第一志望ではない学部・学科に進む方もいらっしゃるかと思います。ただ、今までにお話した通り、私が今まさに学んでいる「日本文学」「国文学」においても、研究範囲は本当に広いのです。諦めてしまうのはもったいないです。色々な授業を受講してみると新たな「出会い」がたくさんあります。私にも、自分の生き方を変える出会いがありました。当然レポートや課題で苦しい時はありますが、私は心から今の学科に進んで良かったなと思っていますし、大学での学びを大切にしていきたいと感じています。

 皆さんも大学生活が少しでも楽しいものになるよう、心から祈っております。