春日井市道風記念館:特別展「王朝文学と古筆切」(令和3年2月11日(木)〜令和3年3月21日(日))
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●公式サイトはこちら
https://www.city.kasugai.lg.jp/shisetsu/bunka/tofu/tenji/1023667.html
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開催期間
令和3年2月11日(木曜日)から令和3年3月21日(日曜日)まで
開催時間
午前9時 から 午後4時30分 まで
開催場所
春日井市道風記念館 1階展示室
観覧料
一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
60歳以上の春日井市在住者、障がい者と付添1名は無料
(証明書提示が必要)
「切」とは、もともと本や巻物だったものを切断した一部分のことで、「断簡」ともいいます。近世以降、茶道の流行にともない、茶席の床に掛けるために切断されました。
一枚一枚の紙片になってしまった古筆。その多くは筆者が断定できませんが、その当時の能書が書いた、すぐれて美しい筆跡ばかりです。また、その美しさだけではなく、文学作品が生まれた時代に近いころに書写されたものであるため、国文学資料としても貴重なものが多く含まれています。
和歌文学は、万葉集を生み出すなど、平安時代以前から盛んでしたが、古今和歌集の成立以後、仮名文字の成立と相まって隆盛し、文学史の中心に位置しつづけました。和歌は繊細な仮名文字で表現されることによってその優雅さを発揮し、仮名文字は和歌を素材にして書かれてこそ、その優美さを得ることができたといえるでしょう。
本展では、当館顧問の田中登氏所蔵の古筆のなかから、平安・鎌倉時代の名筆およそ七十点を一堂に展示します。古今和歌集を皮切りとして、二十一集も編纂された勅撰集、天皇の命令ではなくて編まれた私撰集、特定の個人の歌のみを集めた私家集、歌合、物語などを書写した貴重な古筆がならぶめったにない機会です。ぜひご来館のうえ、書と文学とが一体となった王朝文化の雅をご鑑賞ください。
主な展示品
【勅撰集】藤原教長筆今城切/伝寂蓮筆右衛門切/伝九条兼実筆中山切/藤原俊成筆御家切/伝藤原顕輔筆鶉切/伝寂蓮筆胡粉地切/伝西行筆白河切/藤原定家筆紹巴切/伏見天皇筆筑後切/伝京極良経筆豆色紙/飛鳥井雅有筆八幡切/伝藤原家隆筆升底切/伝後鳥羽天皇筆玉藻切/藤原俊成筆日野切/伝津守国夏筆長尾切
【私撰集】伝慈円筆白砂切/伝宗尊親王筆如意宝集切/伝坊門局筆小松切/伝小大君筆香紙切/伝藤原清輔筆四半切万代集
【私家集】伝慈円筆烏丸殿切/伝西行筆升型本曽丹集切/寂然筆大富切/伝寂蓮筆法門百首切/伝世尊寺経朝筆大四半切無名和歌集切/伏見天皇筆広沢切/西園寺実兼筆巻物切実兼集
【歌合】伝藤原俊忠筆二条殿切/後崇光院筆四半切六百番歌合/伝藤原為家筆本能寺切
【歌謡】伝藤原行成筆堺切/藤原基俊筆多賀切/伝藤原定頼筆山城切/伝寂蓮筆雲紙本和漢朗詠集切/伝後京極良経筆内侍切/藤原基俊筆山名切/伝寂蓮筆田歌切
【物語】伝兼好筆越前切(伊勢)/伝後光厳天皇筆小六半切(竹取)/今川了俊筆伊予切(源氏)/伝冷泉為相筆巻物切(源氏系図)/伝久我通親筆六半切(狭衣)/伝慈円筆大六半切(寝覚)