皇學館大学:展示「伊勢と戦争」(令和3年1月25日(月)~令和3年2月19日(金)、図書館2階展示コーナー)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.kogakkan-u.ac.jp/information/detail.php?mdid=5836
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期間:令和3年1月25日(月)~令和3年2月19日(金)
場所:図書館2階展示コーナー


図書館2階展示コーナーにて、展示「伊勢と戦争」を開催しています。
今回の展示は、国史学科 長谷川怜先生、国史学科院生 扇野耕多さん、国史学科2年 手倉森結南さん、伊勢市在住の岡出とよ子様にご協力いただいております。
お時間のあるときに是非図書館までお越しください。
また、「図書館出張展示」として受付担当前に設置したipadでも展示の様子をご覧いただけます。

以下展示概要です。

今から80年前の昭和16年(1941)、太平洋戦争が始まりました。緒戦こそ日本の優位のうちに推移しましたが、戦局は徐々に悪化し、連合軍の猛攻の前に後退を強いられます。
昭和19年(1944)の秋頃から本土への本格的空襲が開始され、民間人にも大きな被害が出始めます。皇學館大学が位置する伊勢市(当時の名称は宇治山田市)も戦争とは無縁ではありませんでした。東京や大阪、名古屋などの大都市圏のように、大規模な空襲こそありませんでしたが、伊勢神宮をはじめ、この地域も大きな被害を受けています。また、現在の大学の前身である神宮皇學館からも多くの学徒が戦場へ行き戦死しました。
さらに、日本が戦局挽回のために開始した特攻(敵艦等への体当たり攻撃)を行うための部隊が明野陸軍飛行学校(現在の伊勢市小俣町)で編制されたことはあまり知られていません。全国各地から集められた特攻を志願する兵士たちは飛行学校の近郊にある民間の寮「攻空寮(せくうりょう)」で寝泊まりしながら、訓練を行いました。
本展では、伊勢神宮への空襲を報じる新聞記事や、明野陸軍飛行学校の絵葉書、特攻隊員が出撃する際に攻空寮に残した辞世の短冊などを展示します。これら戦時中の資料を通じて伊勢における戦争の記憶を見つめなおし、平和について考える機会にして頂ければ幸いです。
展示にあたり、ご両親が攻空寮を営んでいた岡出とよ子さんから貴重な短冊をお借りすることができました。記してお礼申し上げます。