2020年度訓点語学会 古辞書講習会(2020年12月26日(土)9時~17時、Zoom)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
http://ajsl.web.fc2.com/meeting-next.html
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。
訓点語学会では、若手研究者育成のための講習会を2015年から毎年開催しています。今年度は、古辞書を取り上げて、オンライン形式で実施することとしました。
【趣旨】
古辞書は、訓点語研究において重要な位置を占めています。それは、訓点資料に記載された和訓を大量に転載しているからです。特に『類聚名義抄』は訓点資料の和訓を集大成した資料と位置付けられます。和訓以外でも、反切・類音注・声点・仮名によって示される字音の研究、「正」「通」「俗」などの注記によって示される漢字字体の研究は訓点語研究の重要なテーマです。古辞書には多数の典籍からの引用があります。現行の典籍本文との比較検討を通した本文の精密な解読、現在は失われてしまった典籍からの引用文を通してそれらの典籍の構成・内容を復元することもなされています。
今回の講習会で取り上げる古辞書は、平安時代を代表する辞書である『新撰字鏡』・『倭名類聚抄』・『類聚名義抄』です。『類聚名義抄』は原撰本と改編本の二種があり、原撰本は『倭名類聚抄』を重要な材料としていますし、改編本は『新撰字鏡』を増補の材料としています。
古辞書の研究では、その材料を探索してその内容を分析することが重要ですが、それにとどまらず、編纂の材料から採用しなかった内容を分析することも必要な観点です。
講習会の前半では、平安時代を中心に古辞書を概観し、本文の解読を実際に行います。後半では、システム構築・公開を担当する若手の協力を得ながら、「平安時代漢字字書総合データベース」の利活用の方法を講習します。
【日時】
2020年12月26日(土)9時~17時(12時から13時30分まで休憩時間)
【会場】
Zoomによるオンライン講習会
【対象】
訓点研究、古辞書研究に関心を持っている学生(学部・大学院、研究生、留学生)、若手研究者、一般社会人等
【資格】
申込資格はありませんが、希望者多数の場合は先着順とします。
【人数】
30名程度
【費用】
無料
【講師】
(前半)
大槻信(訓点語学会・京都大学教授)
(後半)
池田証寿(訓点語学会・北海道大学特任教授)
李媛(訓点語学会・北海道大学学術研究員)
劉冠偉(訓点語学会・北海道大学大学院・日本学術振興会DC2)
【事前配布資料】
タイムテーブルの詳細等を記した受講の要領と使用資料を事前に配布します。