若衆文化研究会:WEB若衆研「翡翠(かわせみ)の夜会」(2020年8月22日(土)午後8時から9時まで、ZOOM)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
http://someyatomo.seesaa.net/article/476821894.html
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。
日時:8月22日(土)午後8時から9時まで、その後はいつものようにWEB呑み会となります。
使用アプリ:ZOOM
プログラム:坂東実子「〈鳥〉の文学-その後」
講演者:坂東(丸尾)実子(明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師、敬愛大学非常勤講師)
定員:90名(申し込まれた方には、後日詳しい案内をメールで送らせていただきます)
参加費:無料
主催:若衆文化研究会
『男色を描く』に載る坂東さんの「〈鳥〉の文学-渇望される〈自由〉の時代的変化とLGBT文学」を読んで学んだのは、〈鳥〉は鳥そのものに加えて鳥瞰の視点があるということでした。鳥のような視点で様々なものを見る。そこに〈自由〉への渇望があるのだということです。
この論考を拝読してすぐに思い浮かんだのは、韓国映画ので『バンジージャンプする』でした。これは2001年に公開された作品で、イ・ビョンホンとイ・ウンジュ主演で、男女が前世・現世、そして男女の境を越えて絡み合う物語です。(ネタバレあり、ご注意!)この物語の最初と最後にバンジージャンプのシーンがありまして、これが二人を遮るあらゆるものを越えて結びつく行為、つまり恋愛の自由の比喩になっているんですね。よって、この物語の後半で男同士の恋愛が描かれることにも深い意味を持たせているんだと思います。
この作品の前半に登場するイ・ウンジュさんが、2005年に本当に亡くなってしまったこと、しかもウンジュさんが作中扮した女性テヒの命日と同じ日に亡くなったことで、この作品はさらにミステリアスになりました。彼女が亡くなった理由は分かりませんが、女優としての在り方に悩み続けていたという話を漏れ聞けば、作品中のテヒのように何かを永遠に求め続けていたと考えたくなります。まさに彼女はバンジーして鳥になったんですね。
ところで、この『バンジー』、前半が男女の恋愛、後半が男性同士の恋愛とすると、西鶴の『好色五人女』のお七と吉三郎と同じですね。しかも女性が亡くなるところも。何がしかの関連があるかも知れません。
そうした妄想を促してくれる坂東さんのお話、今回も楽しみにしたいと思います。
染谷記