国立国語研究所:第八回「対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法」オンライン研究発表会(2020年7月17日(金)15:00~16:00、Zoom)※要申し込み
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https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/m-2020/20200717/
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※申し込みは上記公式サイトをご確認ください。
プロジェクト名・リーダー名
対照言語学の観点から見た日本語の音声と文法
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
班名・リーダー名
音声研究班 「語のプロソディーと文のプロソディー」
窪薗 晴夫 (国立国語研究所 理論・対照研究領域 教授)
開催期日
2020年7月17日 (金) 15:00~16:00
開催場所
Web会議 (Zoom を使用)
参加費無料
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プログラム
「疑問文のプロソディーと動詞活用語尾の縮約に伴うアクセント単位の拡張 ―喜界島小野津方言・上嘉鉄方言の真偽疑問文を例に―」
白田 理人 (志學館大学)
喜界島 (鹿児島県大島郡喜界町) の方言においては,動詞の直説法非過去形に文末助詞が後続する場合,活用語尾に縮約が生じることがある (e.g. a(r)i + =na/=ka → aɲɲa/akka「あるか?/あるかな?」)。北部の小野津方言や南部の上嘉鉄方言などでは,活用語尾の縮約に伴って,末尾が上昇するアクセント型の動詞のアクセント単位が文末助詞まで拡張する現象が見られる (e.g. 小野津 [nu]mju[i + =ka → [nu]mjuk[ka「飲むかな?」,上嘉鉄 u[ri + =na → [u]ɲ[ɲa「いるか?」cf. 小野津 na[bï + =ka → na[bï]ka「鍋かな?」,上嘉鉄 mi[du + =na → mi[duna「水か?」)。本発表では,真偽疑問文を例に,動詞活用語尾の縮約に伴うアクセント単位の拡張と,疑問文のプロソディーへの影響について報告する。