古代文学会 六月例会(第724回)(2020年6月6日(土)午後2時〜5時、Zoom)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
http://kodaibungakukai.sakura.ne.jp/wp/2020zoom/
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※申し込みは上記公式サイトをご確認ください。
会員の方へ
古代文学会では、現在の東京都内での新型コロナウィルス感染拡大の状況に鑑み、委員会で協議をした結果、6月例会からZoomを使ったオンライン例会を行うことといたしました。
会員の方には、前日までにPDF資料をメールにて送付し、当日Zoomのミーティングアドレス・ID・パスワードをお送いたします。
アドレス・IDとパスワードは、荒らし行為防止のため当日配布になることをご容赦ください。また、アドレス・IDとパスワードがあれば、インターネット環境のある場所でなら特別なアプリがなくても参加できます。
会員外の方へ
古代文学会は、開かれた学会であることを目的の一つとしており、例会などについては、広く会員外の参加者を歓迎しています。しかし、今後、Zoomを使った運営が余儀なくされることとなりました。事前に、アドレス・IDとパスワードを受け取る必要がありますので、参加を希望される場合は、事前申し込み制とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
日時 2020年6月6日(土) 午後2時より5時まで
場所 Zoom(リンクは30分前に送付)
※会場が通常の例会とは異なります。ご注意下さい。
発表 吉田修作 氏
題目 オホナムチ・オホクニヌシ・出雲大神―国作り・国譲り・祟り神ー
要旨 周知の通り、古事記、日本書紀ともに、オホクニヌシの亦の名がオホナムチなどであると記されており、古事記ではオホナムチとオホクニヌシが併用され、日本書紀では系譜以外はオホアナムチ(オホナムチ)の名で統一されている。国作りにおいては、オホナムチ・オホクニヌシがスクナヒコナや三輪の神という依り来る神を迎え、協力して国作りを行うのだが、その表現の中に神を迎え、祭り、送るという神話的観念が内包されている。続く国譲りでは、古事記、日本書紀ともにオホクニヌシ・オホナムチが天つ神を迎え、服従を誓うのだが、特に古事記では「言向け」の論理が強く働いている。その「言向け」は天つ神の発することばと、オホクニヌシという国つ神が服従を誓うことばとが対応しており、それは日本書紀には見られない論理である。古事記ではその「言向け」られた神が祭られたか否かが曖昧なまま宙づりにされ、後の垂仁記で御子ホムチワケに対する出雲大神の祟りとして顕在化される。一方、日本書紀では崇神紀において、出雲の神宝をめぐる兄弟の争いとそれに付け込んで王権が出雲を征伐するが、出雲大神への祭祀がおろそかにされ、最終的には王権によって出雲大神が祭られることなる。古事記と日本書紀を比較してその差異を明らかにしながら、神を「祭る」、「祭らざる」ことをめぐって国作り・国譲り・祟り神と展開するオホナムチ・オホクニヌシ・出雲大神のあり方を考えたい。
司会 松田浩 氏
※なお、発表資料及び要旨の著作権は発表者に帰属します。