第372回日本近代語研究会(2020年度春季発表大会)(2020年5月15日(金)~2020年5月21日(木)、Web上)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://www.jpling.gr.jp/gakkai/gakkaibbs.php
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※申し込みは上記公式サイトをご確認ください。
日時 2020年 05月 15日 (金) ~ 2020年 05月 21日 (木) (5/15 13:00〜 5/21 24:00)
場所 Web上
備考 今回はWeb上での発表大会となります。
〈内容〉
【発 表】
(1)『虎明本狂言』と『狂言六義』における行為要求表現の対照
八坂 尚美氏(関西大学大学院生)
(2)近代語における外来語略語の形成について
佘 澤涛氏(岡山大学大学院生)
(3)行政広報誌における副詞の使用実態
--関東地方市区の広報誌を中心に
呉 雨氏(國學院大學大学院生)
【発表の概要】
(1)本研究では、江戸時代初期に成立した狂言台本のうち、大蔵流の
「虎明本」と和泉流の「狂言六義」を資料に、共通に存在する曲の、共
通の場面での行為要求表現を対照した。結果、行為要求を行う際の述部
の表現に関し、「虎明本」では命令形を用いた直接的な行為要求が、
「狂言六義」では虎明本に比べ間接的な行為要求の表現が使用されるこ
とが明らかになった。その差が生じた要因を各流派の歴史的事情を交え
考察する。
(2)発表は外来語略語がどのように形成したかを分析するものである。
辞書調査を行い、明治期以降に出版された外来語辞書や新語辞書などから
当時の外来語略語を収集し、それを「単語型略語」(「ダイヤモンド→ダ
イヤ」のようなもの)と「複合語型略語」(「ガイド・ブック→ガイド」
のようなもの)を分類した上で、近代語における外来語略語の形成上の特
徴を明らかにすると考える。
(3)日本の行政広報誌は行政広報の一環として、行政機関が民意への情
報提供を図る報道メディアであると知られている。本発表は、行政広報誌
のうち、関東地方の市と区の行政体による広報誌に焦点を当て、使用され
る副詞の特徴を明らかにする。BCCWJのサブコーパス「広報誌」を利用
し、2008年関東地方の市区の広報誌で使用される副詞を抽出し、従来副詞
の種類で分類する。他分野の資料における副詞の使用状態と比較し、その
特徴を考察する。