アルバイト日誌「出雲大社と渋谷109」(2020.3.13、れい)

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 こんにちは。ここ二日、一気に暖かくなり桜も咲きそうな陽気ですね。新型コロナウイルスの影響で、国立国会図書館や国立博物館は軒並み休館なので寂しい限りです。特に東博の特別展「出雲と大和」に行く気満々だった私は、ショックが隠しきれません。昨年島根や鳥取の方に旅行した際、出雲大社に行きそのたたたずまいというか、出雲地域全体が神秘的な感じがして印象に残っていました。なので今回の特別展もとても楽しみだったのに...と思っていますが、こればかりは仕方ないですね。
 さてその代わりといってはですが、先日あるテレビ番組で出雲大社の特集をしていたので観てみました。途中からだったのですが、興味深くてつい見入ってしまいました。というのも、2000年代に出雲大社境内から「心御柱」「宇豆柱」という三本の巨大な木をくくった柱が出土したようで、そこから推定するに鎌倉時代までの出雲大社は巨大神殿だった可能性がある、とあったからです。諸説あるようですが、神殿の大きさは渋谷109と同じ大きさくらいだったと考えられているようです。私は結局実際の所巨大神殿があったか分からないですが、想像するだけで当時の建設技術や信仰の強さに驚きました。
 ただこの巨大神殿があることを推定出来るのも、柱が出土し具体的な大きさが数値として明らかになったためです。そう思うと、私たちが触れる歴史や文学は、奇跡的に残ったほんの一部の資料や遺跡から分かる、ほんの断片的なものであるに過ぎないと気づきます。でも完全に分からないこそ面白い世界なのかもしれないなとも感じます。