群馬県立土屋文明記念文学館:連続講座「アメリカ大陸の20世紀文学―フォークナーと、ラテンアメリカの「魔術的リアリズム」―」諏訪部浩一 氏(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)・寺尾隆吉 氏(早稲田大学 社会科学総合学術院教授)(2020年3月7日(土)・3月15日(日))※要申し込み

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講座情報です。

●公式サイトはこちら
http://bungaku.pref.gunma.jp/display


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※申し込みは上記公式サイトをご確認ください。
※事前の申し込みが定員に達しない場合には、当日受付も行います。

①「ウィリアム・フォークナー(1897-1962)作品の魅力―日本文学との関係にも触れながら―」
 2020年3月7日(土)14:00~15:30
 講師:諏訪部浩一氏(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)

②「ラテンアメリカ文学と「魔術的リアリズム」―ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサをめぐって―」
 2020年3月15日(日)14:00~15:30
 講師:寺尾隆吉氏(早稲田大学 社会科学総合学術院教授)


『響きと怒り』(1929)、『アブサロム、アブサロム!』(1936)などの多くのフォークナー作品は、ミシシッピ州の架空の地・ヨクナパトーファYoknapatawpha郡を舞台にしています。一連の作品世界は「ヨクナパトーファ・サーガ」と呼ばれ、多くの読者を魅了するだけでなく、日本の井上光晴、大江健三郎、中上健次、阿部和重なども含む世界中の文学者に多大な影響を与えてきました。アメリカ合衆国南部の地域性に深く根ざしながら、世界文学の最先端でもあったその作品の魅力について、諏訪部浩一先生に語っていただきます。

「魔術的リアリズム」の代表作であるガブリエル・ガルシア・マルケス(コロンビア、1927-2014)の『百年の孤独』(1967)は、「四年十一ヵ月と二日降り続く雨」といった超自然的現象を日常に溶け込ませ、奇想天外な物語で世界から熱狂的に迎えられました。2020年1月に『100人の作家で知る ラテンアメリカ文学ガイドブック』(勉誠出版)を刊行する寺尾隆吉先生が、マリオ・バルガス・ジョサ(ペルー、1936-)とガルシア・マルケスの友情の軌跡をたどりながら、魔術的リアリズムの魅力とその味わい方についてたっぷり語ります。