中京大学国際教養学部 学術講演会「LGBT表現における歴史と現在:映像、マンガ表現等に注目して」(2020年1月17日(金)、中京大学名古屋キャンパス5号館2階523教室)
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https://www.chukyo-u.ac.jp/event/2019/12/017274.html
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日 時 : 1月17日(金) 16:40~18:10
場 所 : 中京大学名古屋キャンパス 5号館2階 523教室
講 師 : 藤本由香里 先生(明治大学文学部国際日本学部長)
事前予約不要
★講演要旨
ここ数年、もっとも変化したのはLGBT周辺の社会環境と表現である。少女マンガの中では、1970年代の初め頃から男装の少女、女装の少年、男同士の愛、女同士の愛......という形で既存のジェンダー秩序を問い直すような作品が次々と生まれてきていたが、それらは現実のゲイやレズビアンとは切り離されがちであった。しかしここへきて、現実とフィクション懸け橋になるような作品が次々と生まれてきている。もちろんその背景には、東京オリンピック決定を機に「ダイバーシティ&インクルージョン」が言われ始めた社会の動きがある。もう一つ特筆すべきなのは、最近では「ジェンダーレス男子」という言葉も聞かれるように、2000年代半ばくらいから、「女装男子」「スイーツ男子」「お弁当男子」など、男性文化への女性文化の取入れが進んできたことである。こうした、「性別」を問い直す表現の最近の動きを、海外の事例も交えて概観するとともに、今後の研究の課題を検討する。