明治大学:国際日本学研究科 特別講義「日本語ポップカルチャー作品の言語の特徴 --ジブリアニメを例に--」金水敏(きんすい・さとし)氏(2019年12月20日(金)、明治大学 中野キャンパス 高層棟5階516教室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.meiji.ac.jp/ggjs/info/2019/event2019_4.html

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日時 : 2019年12月20日(金)15:30~17:20
場所 : 明治大学 中野キャンパス 高層棟5階516教室
講師 : 金水敏(きんすい・さとし)氏
指定討論者: 宮本大人(明治大学国際日本学部准教授)

学部生、学外の方も歓迎いたします。ぜひご参加ください(入場無料、予約不要)。


【講義概要】
フィクションの構造とアーキタイプを分析することで、登場するキャラクターをClass1 〜 3 の 3 種に分類することができるという仮説を提示する。この3 分類は、キャラクターが使用する言語とも対応している。このキャラクターの3 分類 と 、フィクション の構造を分析するキャンベル/ヴォグラー式の「ヒーローの旅」の見取り図を紹介し、スタジオジブリ制作のアニメ作品にも適用可能であることを示しつつ、具体的なキャラクターの言語分析を行う。

【講師プロフィール】
金水敏(きんすい・さとし)氏
大阪大学大学院教授、日本語学会会長。専門は日本語学で、日本語研究のトップランナーの一人。特に日本語文法の歴史を、西洋言語学の理論を絡めて論じる研究に定評があり、『日本語存在表現の歴史 』 (2006 年、ひつじ書房 )で、新村出賞受賞。近年は、現実世界の博士や女性が使うわけではない「そうじゃ」や「そうですわ」など、ステレオタイプの言葉遣いとして「役割語」の概念を提唱し、言語研究にとどまらず、文化研究、社会研究に広く影響を与えている 。現在進行中の「村上春樹翻訳研究プロジェクト」では、キャラクターの言葉が、どのように翻訳されるかについて研究を展開している。編著書に、『 ヴァーチャル日本語 』 (2003 年、岩波書店 )、『役割語小辞典 』 (2014 年、研究社) 、 『 時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!』 (2018 年、笠間書院) など。

【主催】明治大学大学院国際日本学研究科