全国大学国語国文学会 第120回大会(令和元年度冬季)(令和元(2019)年12月7日(土)8日(日)、岩手県立大学 滝沢キャンパス 講堂・共通講義棟)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.nacos.com/kokubun/taikai.html

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日にち
令和元(2019)年12月7日(土)・8日(日)

会場
岩手県立大学 滝沢キャンパス 講堂・共通講義棟

テーマ
未知のものと出会うとき―文学におけるみちのくの発見―


●第1日目 12月7日(土)

11:00~11:30 代表委員会(共通講義棟105教室)
11:30~12:00 委員会(共通講義棟105教室/控室 共通講義棟101教室)
12:30~ 受付
13:00~ 開会
開会の辞
総合司会/群馬県立女子大学教授 安保 博史
学会代表挨拶
東京学芸大学名誉教授 河添 房江
会場校挨拶
岩手県立大学盛岡短期大学部教授・学部長 千葉 俊之

13:15~17:00
公開シンポジウム テーマ 未知のものと出会うとき―文学におけるみちのくの発見―

文学は、未知のものに出合った驚きを表現すること、言葉によって未知のものを表象する営みかもしれない。こうした未知のものをめぐる志向がもっとも鮮明に表れるのが、土地をめぐる問題である。だれがそれを未知のものとし、だれが未知のものとされるのか、なにが未知のものとされるのか。ここには、私たちの営みの根本的な問題がある。
東北はかつて陸奥(みちのく)と呼ばれて、「発見」されてきた。それが東北と呼ばれるようになったとき、新たな「発見」となり、何かが失われ、何かが付け加えられたのではないだろうか。あるいは、未知とされたものの側から、自らを未知のものと認識したものを見ることができたらどうなるだろうか。このシンポジウムでは「みちのくから東北へ」という問題を設定することで、「未知のもの」という視座から文学という営みをとらえ返してみたい。
なお本学会では、東北のこうした特性を扱ったシンポジウムを今までにも行い、それを『文学・語学』にまとめてきた(第191号、第212号)。今回はその時の議論も振り返りつつ、議論を深めたい。

司会
國學院大學教授 大石 泰夫

みちのくの言葉から東北方言へ―その文学との関わり―
明治大学教授 小野 正弘

みちのくが未知の世界に出会う―「文化露寇」の衝撃を考える
慶應義塾大学教授 津田 眞弓

古歌によるみちのくの発見と再生─菅江真澄の詠歌を中心に─
國學院大學名誉教授 豊島 秀範

17:30~ 懇親会
会場 岩手県立大学生協食堂
会費 一般・大学院生 5,000円
※懇親会ご参加者は、終了後、バスにて盛岡駅西口にお送りします。


●第2日目 12月8日(日)
研究発表大会(10:00~15:20)
会場・共通講義棟101教室

総合司会/弘前大学教授 郡 千寿子

10:00~11:20
『源氏物語』明石姫君の裳着―秋好中宮による腰結の意義―
國學院大學兼任講師 神原 勇介

『源氏物語』玉鬘巻「水鳥の陸にまどへる心地」の「水鳥」の深層――漢詩文表現の類例との異なりから――
横浜隼人高校非常勤講師 浜田 賢一

〈休憩〉
11:30~12:10
「化物屋敷」の化物―仮名草子・浮世草子を中心に―
青山学院大学大学院 岡島 由佳

12:10~13:10 〈昼休憩・共通講義棟105・106講義室〉

総合司会/同志社女子大学准教授 大津 直子
13:10~13:50
子規における其角の位置――蕪村評価への一視点――
日本学術振興会特別研究員PD 田部 知季

〈休憩〉
14:00~15:20
森鷗外「蛇」論――宗教を手がかりに――
大正大学大学院 岩谷 泰之

谷崎潤一郎「乱菊物語」論―複数の作中人物の内面を語る語り手
関西学院大学大学院 猪口 洋志

15:30~16:30
総会・授賞式 会場・共通講義棟101教室
総会
研究発表奨励賞
閉会の辞  岩手県立大学盛岡短期大学部教授 松本 博明