第164回変異理論研究会(2019年5月18日(土)、甲南大学 岡本キャンパス 5号館2F 525教室)
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●公式サイトはこちら
http://cgi.members.interq.or.jp/orange/nicky/heniriron/mb/
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■第164回変異理論研究会
■日時 2019年5月18日(土)
9時30分~12時00分(9時15分~受付)
■場所 甲南大学 岡本キャンパス
5号館2F 525教室
◆会場へのアクセスおよび会場詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.konan-u.ac.jp/access/
■プログラム
9:15~ 受付
9:30 開会の辞 松田 謙次郎氏(司会)
9:35 趣旨説明 二階堂 整氏
9:40 - 10:10 発表1 高丸 圭一氏(宇都宮共和大学)・乙武 北斗氏(福岡大学)
「地方議会会議録検索システムについて」
10:10 - 10:40 発表2 二階堂 整氏(福岡女学院大学)
「セミフォーマル研究の提案」
10:40 - 11:10 発表3 高野 照司氏(北星学園大学)
「地方議会会議録を活用した対立意見表明の地理語用論的研究―札幌市議会と大阪市会で異なるスタイル構築とその社会的意味―」
11:10 - 11:15 休憩
11:15 - 全体討論(司会:松田 謙次郎氏)
11:55 閉会の辞
■発表概要
発表1(高丸・乙武)
地方議会会議録がほとんどの自治体で公開され、検索システムも備えていることが多い。しかし、全国を横断して検索できるシステムがない。また、それぞれの検索も必ずしも言語研究に向いた検索ではない。今回紹介するシステムは全国を横断検索でき、言語研究にも利用できるものと考えている。このシステムの利用が広がるように説明していきたい。
発表2(二階堂)
セミフォーマルというスタイルを、フォーマル(共通語使用)とカジュアル(方言使用)の中間のスタイルと位置づけ、今後、日本語におけるセミフォーマルの研究を進めるべきとする。セミフォーマルの具体的例をあげながら、セミフォーマルとは何かを説明したい。中間のスタイルが存在することはすでに意識されていることであるが、セミフォーマルと名づけることで、中間の言語の様相を研究することが進むと考えている。そしてセミフォーマルの研究が改めて、その地域社会の言語の状況を姿をあぶりだすと考えている。
発表3(高野)
本発表では、札幌市議会と大阪市会の会議録および中継映像を比較分析し、対立意見が表明される際に用いられる談話方略の地域差を解説する。特に中継映像から明らかとなる読み上げスタイルと即興的発話スタイルの分布や用いられ方の二地域間格差とその社会的意味を考察し、動的で多義的な「スタイル」解釈の必要性について議論したい。