ワークショップ「和漢の故事人物と自然表象――16、7世紀の日本を中心に」(2018年12月23日(日)10時45分~、12月24日(月)10時~、東京大学東洋文化研究所大会議室、要申し込み)
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宇野瑞木 mizukitera@yahoo.co.jp
日時
12月23日(日)10時45分~、12月24日(月)10時~
場所
東京大学東洋文化研究所大会議室
〒113-0033 東京都文京区本郷 7-3-1(本郷キャンパス)
【16,7世紀の日本は、和歌漢詩、物語草子、説話・唱導、また注釈世界の広がりとともに、絵画化の動きとも連動しながら「自然」にまつわる多様なモチーフが視覚的イメージを獲得し、主題化し、さらにメディア間を横断しながら、世界観を転換させていった過渡期であった。本ワークショップでは、この時期とくに隆盛をみる「自然表象」、またそこに付随あるいは並列して表象されてきた「人物故事」に着目し、それらが〈和/漢〉のことば、イメージ、文化領域を交叉させながら、中世から近世へいかに展開・変容していったか、そのプロセスを文学―美術―芸能にまたがる領域から光をあててみたい。その中で、そうした「自然」と「人間」にまつわる表現が根差す「自然観」を動態的に捉えることを目指したい。】
プログラム
(1日目)
12月23日(日) 10時15分受付開始
主旨説明 宇野瑞木(日本学術振興会・特別研究員RPD・東京大学) 10時45分~
基調講演11時~(50分)
島尾新(学習院大学・教授):「内在化」のかたち:「漢」の自然表象と故事人物
昼食休憩(11時50分~13時)
パネル1:〈漢〉の故事人物と自然表象の世界 13時~15時
司会:亀田和子(ハワイ大学ウエストオワフ校・講師)
宇野瑞木(日本学術振興会・特別研究員RPD):二十四孝図と四季表象――大舜図の「春耕」の意味を中心に(25分)
入口敦志(国文学研究資料館教授・教授):日光東照宮の人物彫刻と中国故事(25分)
齋藤真麻理(国文学研究資料館・教授):故事を遊ぶ―戯画図巻の時空-(25分)
コメンテーター:塚本麿充(東京大学東洋文化研究所・准教授)(15分)
討議及び質疑(30分)
休憩(15時~15時30分)
パネル2:人ならざるものとの交感 15時30分~17時05分
司会:山田悠介(大東文化大学・講師)
高橋悠介(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫・准教授):金春禅竹と自然表象(25分)
伊藤慎吾(国際日本文化研究センター・客員教員):お伽草子擬人物における異類と人間との関係性――相互不干渉の不文律をめぐって(25分)
コメンテーター:黒田智(金沢大学・教授)(15分)
討議及び質疑:(30分)
レセプション・パーティ(17時15分~18時) 第2会議室にて
懇談会(18時30分~) 中華料理「龍蔵」にて
プログラム
(2日目)
12月24日(月) 9時半受付開始
基調講演
徳田和夫(学習院女子大学・教授) 10時~(50分)
同類物としての異類物:室町時代の物語と自然観、転換期としての室町(仮)
佐野みどり(学習院大学・教授) 11時~(50分):未定
昼食休憩(11時50分~13時)
パネル3:〈和〉の故事人物と自然表象の世界 13時~15時
司会:亀田和子(ハワイ大学ウエストオワフ校・講師)
永井久美子(東京大学・助教):『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説(25分)
井戸美里(京都工芸繊維大学・専任講師):再生される名所絵―障屏画に投影される和歌(25分)
粂汐里(国文学研究資料館・特任助教):語り物の風景描写をめぐって―道行文の絵画化(25分)
コメンテーター:山本聡美(共立女子大学・教授)(15分)
討議及び質疑(30分)
休憩(25分)
パネル4:〈漢〉の風景の創出・継承と詩/歌の世界(仮) 15時25分~17 時
司会:宇野瑞木(日本学術振興会・特別研究員RPD)
野田麻美(静岡県立美術館・上席学芸員):江戸狩野派による雪舟様式の展開について―江戸狩野派の倣古図における雪舟図様の変遷をめぐる諸問題 (25分)
亀田和子(ハワイ大学ウエストオアフ校・講師):蘭亭曲水宴図の和様化―中国の画題が和の場に属する例として(25分)
コメンテーター:堀川貴司(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫・教授)(15分)
討議及び質疑:(30分)
休憩(17時~17時15分)
全体討議(17時15分~17時45分:30分)
閉会の辞(島尾新)
主催 「室町期における「人物故事」と「自然」表象の研究――和漢のことばと絵の交叉」(代表者: 宇野瑞木 科学研究費・若手研究)
「前近代日本の造形文化における古典知の構築」(代表者:佐野みどり 学習院大学人文科学研究所・共同研究プロジェクト)