国立国語研究所 第29回 「日本語複合動詞の意味論」【講師・松本 曜 国立国語研究所 教授】(平成30年8月9日 (木) 10:30~18:10、一橋大学一橋講堂 中会議場4 (学術総合センター 2階)、要申し込み)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/tutorial/ninjal-t029/

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【日本語の語彙的複合動詞の意味について講義する。まず,コンストラクション形態論という形態論の理論 (Booij) について紹介する。その後,日本語複合動詞がコンストラクションとして捉えられることを論じる。その中で,複合動詞の諸特性が,階層的なコンストラクションスキーマによって捉えられることを示す。また,フレーム意味論と呼ばれる意味理論 (Fillmore) について紹介し,複合動詞に見られる意味的な制約が意味フレームに言及することによって説明できることを示す。陳奕廷,松本曜『日本語語彙的複合動詞の意味と体系』の内容を要約的に紹介すると同時に,そこで論じきれなかった部分にも一部触れる予定である。】

平成30年8月9日 (木) 10:30~18:10
会場 一橋大学一橋講堂 中会議場4 (学術総合センター 2階)
東京都千代田区一ツ橋2-1-2


10:30~12:00
コンストラクション形態論

13:00~14:30
コンストラクション形態論と複合動詞

14:50~16:20
フレーム意味論

16:40~18:10
フレーム意味論と複合動詞

講師

松本 曜 国立国語研究所 教授 (理論・対照研究領域)
上智大学外国語学部卒業。スタンフォード大学大学院Ph.D取得。東京基督教大学,明治学院大学,神戸大学を経て,現在国立国語研究所理論・対照研究領域教授。
専門は意味論。著書に以下がある。
『Complex Predicates in Japanese』 (CSLI Publications),『認知意味論』 (編著,大修館書店),『移動表現の類型論』 (編著,くろしお出版),『日本語語彙的複合動詞の意味と体系』 (陳奕廷と共著,ひつじ書房)