漢字文献情報処理研究会第20回大会・特別セッション「デジタルデータの利活用と長期保存:大学図書館および人文・社会系研究者の役割」(2018年1月20日(土)13:00~、花園大学・拈花館202教室)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://jaet.sakura.ne.jp/?大会・講演会%2F第二十回大会

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※懇親会事前登録は上記サイトより。

日時
2018年1月20日(土)13:00~
会場
花園大学・拈花館202教室
入場無料、参加自由、懇親会のみ要申し込み(参加自由ですが、ご出席の方は事前登録にご協力をよろしくお願いします)。

■プログラム
13:00 代表挨拶
「中国学研究・教育オープンプラットフォームのためのデータ構築」千田大介(慶應義塾大学経済学部)
「大規模漢字集合の文字検索を自作する」上地宏一(大東文化大学外国語学部)
14:00 特別セッション:「デジタルデータの利活用と長期保存:大学図書館および人文・社会系研究者の役割」

【学術資料の利活用と保存において、デジタル化がその主流となっているのは周知の通りである。しかし、図書館員をはじめとするデジタルデータの作成・管理者、さらにはユーザーである人文・社会科学系の研究者の多くは、「そもそも何をどのようにデジタル化し、爆発的に増加し続けるデータをどう確実に保存すべきなのか」という課題に対して、正面から議論を深めているとは言いがたい。

 もちろん、技術の進展により、デジタル化の範囲は更に広がり、また、より長期的な保存も可能になることであろう。しかし、技術的な進歩は、こうして遺された大量のデータが、利用者にとって真に有意義なものであるための一つの条件にすぎないことに注意する必要がある。少なくとも、図書館員や人文・社会科学系の研究者は、様々な形態をもつ学術資料の特性を、メディアとして分析・相対化し、これをデジタルコンテンツとした場合に、どのように利活用し保存するのが望ましいかについて議論し、技術面における専門家にそのことを提言すべきであると考える。

 こういった基本的視点のもと、学術資料のうち特に図書館資料に焦点を当て、(1)図書館資料(特に大学図書館資料)のデジタルコンテンツとしての特性、(2)その利活用と保存におけるデジタル化の意義、(3)図書館員や人文・社会系研究者の考える利活用と長期保存、の3点について特に注意を払って討論する。】

趣旨説明:小島浩之(東京大学大学院経済学研究科)
「デジタルアーカイブの動向と研究者の関わり(仮題)」安形麻理(慶應義塾大学文学部)
「クラウドソーシングによるデジタル資料(マニュスクリプト資料)の活用:Transcribe Benthamを事例として」森脇優紀(東京大学大学院経済学研究科)

(休憩:30分)

「IIIF準拠京都大学貴重資料デジタルアーカイブでの取り組み」西岡千文(京都大学附属図書館研究開発室)
「『デジタル化』とメディアの『保存』」矢野正隆(東京大学大学院経済学研究科)

総合討論
17:30 終了