「小沢昭一旧蔵資料にみる「日本芸能史」構想についての調査研究――性表現の推移を中心に」公開研究会 「芸能者にインタビューをすることについて考える、のココロ― 小沢昭一13回忌追善研究会 ―」(2025年2月15日(土)13:00-16:00、大阪大学中之島芸術センター3階 「スタジオ」)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://prj-kyodo-enpaku.w.waseda.jp/activity/2025_0215.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
「小沢昭一旧蔵資料にみる「日本芸能史」構想についての調査研究――性表現の推移を中心に」公開研究会
「芸能者にインタビューをすることについて考える、のココロ― 小沢昭一13回忌追善研究会 ―」
1960年代の小沢昭一・桂米朝による初代桂南天へのインタビュー録音を聴く早稲田大学演劇博物館・小沢昭一旧蔵資料オープンリールテープ【非公開】
◆解 題:鈴木聖子(大阪大学准教授)・垣沼絢子(立命館大学専門研究員)
◆招聘講演:鵜飼正樹(京都文教大学教授)
◆日 時:2025年2月15日(土)13:00-16:00
◆会 場:大阪大学中之島芸術センター3階 「スタジオ」
〒530-0005大阪府大阪市北区中之島4-3-53
◆入場無料・要事前申し込み
◆定 員:80名
以下の注意点につきまして予めご了承ください。
・座席数に限りがありますので、定員(80名)に達し次第、締め切らせて頂きます。
・後日のオンデマンド配信は行いません。
・当日の写真撮影や録音はご遠慮ください。
開催趣旨
新劇俳優・小沢昭一(1929-2012)の母校である早稲田大学の演劇博物館には、ご遺族によって寄贈された小沢の生前の遺品が収蔵されています。その中に、1960年代後半に小沢昭一が行なったインタビューの録音資料(オープンリールテープ)が150点程あります。本年度の早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点における調査によって、これらの音声資料が、小沢が俳優という自らの職業に悩み、さまざまな「芸」や「性」に関わる人々を訪ねたものであることが明らかになりました。
音声資料は著作権ほか様々な問題で公開が難しく、現状では非公開です。しかしながら、これらのインタビューの録音資料をただ眠らせておくことは、学術的にも文化的にも大きな損失であると考え、今後の研究での活用を考えるために、解題とともに録音資料の一部(3時間30分中の30分程度)をお聞きいただくことで、問題を共有する研究会を開催する運びとなりました。
今回は、「錦影絵」など希少な上方芸能の保持者たる初代桂南天(1889-1972)に、小沢が盟友の桂米朝と行なったインタビューの録音を取り上げます。このインタビューは、LP『ドキュメント 日本の放浪芸』(日本ビクター、1971年)へと結びついた貴重な資料であるため、2024年度の大阪大学の音楽学のゼミで若い学生たちと書き起こし作業に取り組み、芸能者を理解するためのインタビューとはどのようなものかについて議論を重ねました。当初は小沢のインタビュー術を学ぼうという姿勢でしたが、登場する三人の声を聴き分けているうちに、徐々に三者三様の世界観が浮かび上がってくる体験をしました。このようなことから、研究会のタイトルを「芸能者にインタビューをすることについて考える」として、大衆芸能・大衆演劇の現場に身を浸して芸能者たちと長く言葉を交わされてきた鵜飼正樹教授(京都文教大学)をお招きして、特別にお話を頂くことといたしました。若い学生たちや研究者の方々、芸能者にインタビューをすることに大きく関心をお持ちの方々と意見を交換する場となることを願っています。
ユネスコが2025年に向けて「磁気テープ警告 Magnetic Tape Alert」を発信したように、磁気テープはハード面でもソフト面でも再生不可能になる恐れがあるため、世界のアーカイヴ機関でデジタル化の最優先事項と認識されていますが、費用がかさむために実現は困難です。早稲田大学演劇博物館が進めている本オープンリールのデジタル化作業は、そうした現在の問題に率先して取り組むアーカイヴのモデル事業としても評価されるものと考えます。
タイムスケジュール
13:00-13:15 小沢昭一旧蔵資料のインタビュー録音資料の背景(鈴木聖子)
13:15-13:30 (仮題)小沢昭一と大阪(垣沼絢子)
13:30-14:10 特別講演「芸能者にインタビューをすることについて」(鵜飼正樹先生)
休憩15分
14:25-14:45 録音資料「桂南天」の解題(鈴木聖子)
14:45-15:15 録音資料「桂南天」を聴く・書き起こしを読む
15:15-16:00 ディスカッション・質疑応答(鵜飼先生、垣沼、鈴木)
主催:早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点 令和6年度 公募研究
「小沢昭一旧蔵資料にみる「日本芸能史」構想についての調査研究――性表現の推移を心に」(代表:鈴木聖子)
大阪大学大学院音楽学研究室