福岡市文学館定例講座「ももちはま草紙」第92回 安部公房と上野英信 ―福岡・炭鉱を中心に(2024年12月14日(土)14:00 〜 15:15、福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ)
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●公式サイトはこちら
https://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/events/detail/3258
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
福岡市文学館定例講座「ももちはま草紙」第92回 安部公房と上野英信 ―福岡・炭鉱を中心に
開催日時
2024年12月14日
14:00 〜 15:15
施設 福岡市文学館
開催場所 福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
事前申込み 不要、当日先着順
費用 講座受講は無料(午前中の映画は大人600円ほか)
定員 242席 ほかに車いす席4席
お問い合わせ 福岡市総合図書館 文学映像課
イベント内容
今年生誕100年を迎えた安部公房(1924-1993)は、小説のほか、多くの脚本を執筆するなど、映画にも深くかかわった作家です。福岡市総合図書館では12月11日から27日まで、映像ホール・シネラにて、安部公房が関わった映画など13作品を一挙上映する安部公房生誕100年企画「安部公房と映画」を開催します。
今回、上映作の一つとして、福岡県内でロケを行った安部公房脚本作品「おとし穴」を取リ上げるのにあわせ、安部公房が脚本執筆にあたって参考にしたとされる記録文学者・上野英信の作品や、その他二人を巡る関係性について、映画と文学の両面から二人の安部公房研究者にお話を伺います。
日時: 2024年12月14日(土) 14時~ 15時15分(開場13:30)
会場: 福岡市総合図書館 1階 映像ホール・シネラ (福岡市早良区百道浜3-7-1)
交通: 地下鉄西新/藤崎から徒歩15分 西鉄バス福岡タワー/博物館南ロから徒歩5分
※当日先着順・事前申込不要・入場無料
講師(対談)
友田義行氏(ともだ・よしゆき)
甲南大学文学部教授。専門は日本近代文学・映画研究。主な著書に『戦後前衛映画と文学 安部公房×勅使河原宏』(人文書院、2012)、『フィルムメーカーズ22勅使河原宏』責任編集(宮帯出版社、2021)、共著に、『ジブリ・アニメーションの文化学高畑勲・宮崎駿の表現を探る』(七月社、2022)などがある。勅使河原宏監督の『1日240時間』『爆走』などのデジタル化と上映運動を展開している。
中野和典氏(なかの・かずのり)
福岡大学人文学部教授。専門は日本近代文学。安部公房の作品について、同時代的な言説や現代思想との関わり、国語教育における受容などの観点から研究している。共著に『安部公房『砂の女』作品論集』(クレス出版、2003)、論文に「地圏と契約一安部公房『燃えつきた地図』論ー」(「日本近代文学」(81)、2009)、「見ること、書くこととの不可能性と可能性一安部公房『箱男』論ー」(「近代文学論集」(46)、2021)ほか。
【参考】
映画「おとし穴」(1962年/安部公房脚本、勅使河原宏監督)については、2024年12月14日(土)及び26日(木)に、両日とも午前11時から、同じ会場にて上映いたします。有料・大人600円(各種割引あり)。映画を観ていない方でも、文学館定例講座は無料で受講できます。
おとし穴 Pitfall
北部九州の炭鉱地帯で大掛かりなロケが行われた。勅使河原宏の初長編監督作であり、勅使河原プロダクションの第1回作品。安部公房作・脚本のテレビドラマ「煉獄」(九州朝日放送/1960年芸術祭奨励賞)を、安部自らが映画のシナリオに書き改めた。武満徹、高橋悠治、一柳慧が参加した第一線の現代音楽家による映画音楽も、シュールな世界観の強度を高めている。
1962/日本(勅使河原プロダクション=ATG)/97分/白黒/35ミリフィルム上映
監督:勅使河原宏
脚本:安部公房
出演:井川比佐志、田中邦衛、佐々木すみ江