東京大学ヒューマニティーズセンター:オープンセミナー第125回「大江健三郎の中期作品を読む―ポストコロニアル的視座による「内在秩序」の考察」(2025年1月10日(金)17:30 - 19:00、Zoomオンライン)※学内者対面参加可・学外者要申し込み

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2025/125-kenzaburo-oe-manuscripts/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

日時:2025年1月10日(金)17:30 - 19:00
開催形式:Zoomオンライン
*学内関係者は、対面参加可能(申込不要)。会場:法文1号館115教室
使用言語:日本語
登壇者:
阿部賢一(東京大学)「大江健三郎『同時代ゲーム』の自筆原稿について」
クリストファー・ラムズボトム-イシャウッド(東洋大学)「大江健三郎の中期作品を読む―ポストコロニアル的視座による「内在秩序」の考察」
主催:
東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC)協働研究「大江健三郎氏寄託資料に関する基礎的研究」
科研費基盤研究(C)「大江健三郎とミラン・クンデラ アーカイブと比較研究」(研究課題24K03811)

概要:
2023年9月、東京大学文学部内に大江健三郎文庫が開設されました。同文庫には、森昭夫氏が寄贈した数多くの書籍資料のほか、作家大江健三郎(1935-2023)が東大文学部に寄託した数多くの自筆原稿等の資料も所蔵されています。HMC協働研究「大江健三郎氏寄託資料に関する基礎的研究」では、同文庫に所蔵されている資料の整備を進めるとともに、大江文学に関する連続オープンセミナーを開催しています。
第三回となる今回は、大江健三郎を中心とした日本近代文学の研究者であり、『大江健三郎全小説8』(講談社、2019年)にも論考を寄せられたクリストファー・ラムズボトム-イシャウッド氏(東洋大学講師)をお招きし、『ピンチランナー調書』(1976)、『同時代ゲーム』(1979)についてご講演いただきます。大江の中期作品の構造、そして作中で扱われている様々な社会・政治・歴史的問題系に対する、ポストコロニアル的視座からの新たな読解可能性についてお話しいただく予定です。
なお、イシャウッド氏の講演に先立ち、文庫担当の阿部賢一(東京大学)が、文庫に所蔵されている『同時代ゲーム』の自筆原稿についての報告を行います。

関連書籍:
大江健三郎『ピンチランナー調書』(新潮文庫、1982年)
大江健三郎『同時代ゲーム』(新潮文庫、1984年)