民族藝術学会第174回研究例会(2024年12月7日(土)14:00~16:00、宝塚市立文化芸術センター内ガーデンハウス)
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●公式サイトはこちら
https://mg-gakkai.org/2024/11/02/1003/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
■ 日時: 2024年12月7日(土) 14:00~16:00
*対面のみの開催です(定員:約30名)
■ 会場: 宝塚市立文化芸術センター内ガーデンハウス
〒665-0844 兵庫県宝塚市武庫川町7番64号
■ テーマ: 「現代美術史の行方―1980年代から現在」
■ 内容:
研究発表1 「モノフォニーからポリフォニーへ」 森口 まどか (美術評論・美術評論家連盟)
1990年初頭ニューヨーク、ニュー・ミュージアムに約1年インターンとして滞在していました。時代としては湾岸戦争の頃で、マンハッタン全体が暗く、人々も不安感を募らせていました。また、特にアート業界ではAIDSは深刻な問題でした。
そうした社会状況の一方で、マルチカルチュラリズムという言葉が飛び交い、ゲリラ・ガールズやアクトアップといった活動家たちの運動が盛んで、振り返って見れば、欧米を中心とした近代からの美術史が主流ではなくなり、日本の戦後美術を紹介する展覧会なども見られるようになりました。多種多様な声が表現や言説としても聞こえるようになってきたのです。
本発表では、先述の経験を踏まえながら、現代のネット社会が編み出す美術史なるものについても問いかける機会となればと思います。
研究発表2 「創作活動の始点から現地点まで」 中西 學 (現代美術作家・大阪芸術大学短期大学部 [客員])
1980年代初頭、現代美術の状況はアメリカを中心にドイツ、イタリアの画家たちの作品、いわゆる「ニューペインティング」が世界を席捲していました。それらは、禁欲的、概念的な既存の作品とは対照的な新しい具象絵画「新表現主義」として位置づけられていました。
私はこの躍動感みなぎる刺激的な表現形式に影響を受け、創作活動を開始しました。活動初期には原色を多用し、ロック音楽のもつ高揚感と疾走感を表現した造形作品を日本各地のギャラリーや美術館で精力的に発表しました。初個展以降40年が経過したなかで、ここ近年80年代の日本の現代美術を振り返る展覧会が主要な美術館で開催され、若手時代の拙作を再展示しました。本発表では、80年代の文化的背景や自作の推移について解説いたします。
■ 担当理事: 加藤 義夫
共催: 宝塚市立文化芸術センター